腎臓が悪くなるとどうなる?-腎臓の特徴と意外な症状との関係!-
ご覧いただきありがとうございます。
おがちゃん先生です。
今回は「腎臓(じんぞう)」について解説していきます。
今回の目次
- 腎臓とは?
- 腎臓の働き
- 腎臓が悪くなるとどうなる?
- 腎臓が悪くなるのはなんで?
- 最後に(腎臓を守るために)
1.腎臓とは?
腎臓は、腰のあたりに左右1つずつある臓器です。
細かくいうと、右の腎臓の方がやや低い位置にあります。
2.腎臓の働き
腎臓の代表的な働きは「尿をつくる」ことです。
腎臓に流れてきた血液は、腎臓のなかの「ネフロン」というもので、ろ過・濃縮(再吸収・分泌)が行われて、尿が完成します。
他には、血圧の調節・(赤血球の産生を促進する)ホルモンの分泌・ビタミンDの活性化・体内の環境(pH)の調節などもしています。
例えば、腎臓から分泌される「エリスロポエチン」は、骨(骨髄)に作用して、「赤血球」の産生が促進します。
3.腎臓が悪くなるとどうなる?
腎臓が悪くなると「尿が正常に作れない」といった状態になります。
尿が作れないと、尿毒素が蓄積してしまいます。
このように腎臓が悪くなり、尿を正常に作れなくなった状態を「尿毒症」といいます。
【尿毒症による症状の一例】
皮膚のかゆみ・息切れ・むくみ(浮腫)・頭痛・食欲不振・吐き気・貧血・不眠・心不全など
例えば、腎臓が悪くなると、エリスロポエチンの分泌が低下します。
これにより、赤血球の産生が低下することで、酸素の運搬能力が低下して、貧血が起こりやすくなります。
貧血というと「鉄不足」が有名ですが、意外にも腎臓とも関係のある症状なんですね。
下のYouTube動画でも解説しています。
4.腎臓が悪くなるのはなんで?
腎臓のなかの細い血管(糸球体)は、あまり強い構造ではないにも関わらず、比較的高い圧力で血液が流れてきます。
そのため、通常よりも血圧が高い状態(高血圧)が続くと、血管への負担が大きくなり、腎臓も悪くなりやすいです。
また、血管の老化(動脈硬化)を進行させる下のようなことも、腎臓に負担をかけてしまいます。
- 血糖値が高い(高血糖)
- 喫煙
- 肥満
- 脂質異常症
- 加齢
- 高尿酸血症(痛風)など
5.最後に(腎臓を守るために)
前述したように、腎臓には比較的高い圧力で血液が流れてくるため、年齢とともに機能が低下しやすいです。
そのなかで、ご自分でできる対策をいくつか紹介します。
- 塩分・脂質を摂り過ぎない
- 禁煙
- 適度な運動(ダイエット)
- ストレス解消(ストレスも腎臓に負担がかかります)
- 野菜を食べる(※既に腎臓の機能が大きく低下している場合は、食べ過ぎない方が良い場合もあります)など
腎臓は、尿をつくることができる唯一の臓器でもあり、とても大切な役割を担っています。
ぜひ、これを機会に、腎臓を労わる生活習慣を心がけると良いですね。
最後までご覧いただきありがとうございました。