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ビルの隙間に神社!アキバの随一の隠れスポット「花房稲荷神社」の現在

ぼっちのazumiさんマニアックひとり旅ライター

アキバ電気街の路地裏に、ひっそり佇む隠れ神社がある……。

こんな話を聞いて、ずっと気になっていた「花房稲荷神社」。秋葉原に行く機会があったので、立ち寄ってみることにしました。

SNSでも定期的にバズを起こすこの神社。ちょっと有名になりすぎたかもしれない隠れスポットは、現在どんな状態になっているのでしょうか。

秋葉原駅から花房稲荷神社への行き方

電気街は歩行者天国の日でした
電気街は歩行者天国の日でした

花房稲荷神社は秋葉原駅から徒歩6分。まずは、「秋葉原」と聞いて誰もがイメージするほど有名な電気街を、末広町方面にまっすぐ歩いてみましょう。

AKB劇場で有名なドン・キホーテを通り過ぎたところ。街のガヤガヤが少し落ち着いてきました。

電気街に面する「リバティー」という店舗から、脇道に入りましょう。

リバティーの向かいにある路地を見てください。奥に入れる小さな小道があります。

ここ! この奥に花房稲荷神社があります。

ちょっと覗いただけでは見えない……。「知らないと行けない」場所であることを思い知らされます。

しかし、日本人・外国人問わず、マップを見ながらこの小道の周りをうろうろする観光客がたくさん! そのうち何人かは小道に吸い込まれていきました。

これはきっと、確実に「花房稲荷神社仲間」だ……!

訪問したのが日曜日の17時ごろだったからかもしれませんが、花房稲荷神社には5分に1回くらい、ひっきりなしに参拝者が訪れていた印象でした。もはや、全然隠れていない! あまりに有名すぎる!

次の参拝者の邪魔にならないよう、時間をかけずにお参り&写真を撮らせてもらいました。

花房稲荷神社に潜入

小道に足を踏み入れてから数メートル。すぐに花房稲荷神社に到着です。

四方八方をビルに囲まれ、よく晴れた日でも、陽があまり当たらなそうな場所。「ゲームのセーブポイントみたい」とSNSで言われているのを見かけたことがあります。

ああ、もう少し人通りが少なければ、「自分だけが知っている裏セーブポイント」感があるのに……! 有名になった場所ですから、致し方ありませんよね。

石のがっしりした鳥居
石のがっしりした鳥居

門は造花で華やかに装飾されていた
門は造花で華やかに装飾されていた

狛狐は右側に4体、左側に2体。小さな稲荷神社だが合計6体もいる。かわいらしい前掛けが着せられていた。
狛狐は右側に4体、左側に2体。小さな稲荷神社だが合計6体もいる。かわいらしい前掛けが着せられていた。

お供え物は鬼ごろしなど。榊や盛り塩、徳利、御神鏡など、小さな稲荷神社と思えないほど神具一式が揃えられている。
お供え物は鬼ごろしなど。榊や盛り塩、徳利、御神鏡など、小さな稲荷神社と思えないほど神具一式が揃えられている。

小規模の稲荷神社に行っては、Googleマップのクチコミをつけるのが趣味の私ですが、このくらいの規模で、こんなにも設備や装飾が整った稲荷神社は初めて見たかもしれません。

「どうしてだろう?」と思っていると、こんな張り紙が。

「有志一同」からのメッセージ
「有志一同」からのメッセージ

なんと、管理者はいないぶん、有志のみなさんが支えている神社とのことでした!

門の造花が新しかったのも、狛狐の前掛けにハンドメイドの温かい雰囲気があったのも、すべて合点がいきます。

そういえば、この神社は薄暗い場所にあるのに、ホラー的な怖さがまったくありませんでした。たぶん、有志のみなさんが日々気にかけて、この場所を守り続けているからなんでしょう。

花房稲荷神社は通り抜けられるの?

神社の反対側の道には、こんな張り紙が。

過去には、この反対側ルートから花房稲荷神社に行くこともできたようですが、現在は「関係者以外立ち入り禁止」とされているようです……!

「観光で花房稲荷神社を見物しに来た」という人は、本記事で紹介したルートで行くようにしましょう!

この小道で路上喫煙をする人が多く、有志で貼り紙を張ったんだそう(花房稲荷神社 Xより)。

こちらからのルートのほうが、より「裏道」感が強いので紹介したいのは山々でしたが、こればかりはしょうがありません。隠れスポットが有名になりすぎると、マナーを守れない人が増えてしまうのが悲しいですね。

とはいえ、今回のルートでの参拝なら、これからも引き続き可能です。思いのほか「有志のあったかさ」を感じる場所になっているので、アキバ観光のついでに、覗きに行ってみてください!

マニアックなスポットへの散歩や旅に興味のある方は、ぜひフォローしてくださると嬉しいです! ではまた次の旅で。

マニアックひとり旅ライター

ひとり旅、ひとり散歩が好きなライターです。観光ガイドに乗っていないような裏スポットや、日常では通り過ぎてしまうようなニッチな場所によく出没します。「知らなかった、自分も行ってみたい」と思ってもらえるような情報をお届けします!

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