関東の方にはあまり馴染みがない（多分）のではないかと思われますが、関西で1月の10日といえば、商売繁盛の「えべっさん」のお祭りが行われる日なんです。今回は京都市東山区にある「京都ゑびす神社」さんで、お祭りの雰囲気を味わってきましたよ！

お伺いしたのは9日ですが、「京都ゑびす神社」さん前の大和大路通はご覧のように屋台がズラーッと並んでまして、たくさんの人が訪れておりました。

「京都ゑびす神社」さん、最寄り駅は京阪の祇園四条駅。グーグルマップによりますと1番出口から徒歩3分ほどとのこと。普段は静かな感じなんですが、お祭りのときにはたくさんの人で大いに賑わうんです。

お祭りは「十日ゑびす大祭」が正式名称でして、ホームページによりますと通称は「初ゑびす」とのこと。8日、9日は「宵ゑびす祭」でして、本日10日が大祭、11日、12日は「のこり福祭」なんです。というわけで、今回は宵えびすにお伺いしたということですね。

鳥居をくぐって境内へ。本殿に参拝する人がた〜くさん列を作ってましたよ。

と、ここで宝恵かごを発見！ 事前情報で、午前10時に東映太秦映画村から宝恵かごが社参すると聞いてたので10時少し過ぎに着いたんですが、もう到着していた模様。乗ってきたと思われる女優さんの姿がなーい！

と、周りがザワザワし始めたかと思うと、きましたよ！ 手に笹を持った２人の女優さんがかごに戻ってきました。

かごの周りはたくさんの人だかり。高そうな一眼レフカメラを持った人、スマホでいろいろ撮りまくってる人、とにかくたくさんの人が全方位から撮影しまくってました。

しばらくすると女優さんはかごに乗り込み、「ほ〜えかご、ほい！」の掛け声とともに境内をあとに。この日テレビで見たニュースによると、到着時には三本締め（多分）も行われたようです。

境内の様子も少しだけ。入って左手には吉兆笹の授与所があります。ここで笹を授与していただいて、先に進むと……。

こんな感じになってまして、こちらで好みのお飾りっていうんでしょうか、宝船やら小槌やらを自分で選んで、付けていただくんです。

本殿には京都の魚を売る業者さんなどで作る団体が、水産業界の繁栄を祈願して、奉納したマグロもドーンと鎮座してました。重さは約150キロほどとのこと。写真の真ん中あたり、笹にのった白いものがそのマグロです。

鈴の緒がありませんが、これは混雑防止のためとのこと。「ゑびす大祭」の間は取り外されているんですって。

そして「横参り」は新型コロナ対策のために中止されてました。ちなみに「横参り」について調べてみますと、えびすさまは高齢で耳が遠いそうで、お参りに来たことを格子を叩いてお知らせする、この「横参り」が行われているんだそう。中止される以前の画像を見ますと「優しくトントンと叩いてください　ゑびす様のお肩をたたくお詣りです　ノックされるように優しくお願いいたします」と書かれてました。

そして今回、神社から北へ少し行ったところにある「かぎ甚」さんで「えびす焼」というかわいいお菓子が販売されているということを聞いて行ってみました。おおけっこう人がいますが、これくらいならすぐに買えるな、と店の北側へ周ってみると……。

ガレージの奥までめっちゃ並んでる！ というわけで、時間の兼ね合いもあり、泣く泣くあきらめることに……。

ちなみに「えびす焼」はこんなお菓子。なんともいえない表情がかわいいでしょ？ カステラ生地にえべっさんの顔を焼印で押して、その生地を福耳っぽくした上でつぶあんをつつんでいるとのこと。店頭でスタッフの方々がひとつずつ丁寧に作られてました。

今年の「初ゑびす」は今日も含めてまだ3日あります。本日10日10時からは、昨日に引き続き映画村からの宝恵かご社参があるほか、明日11日は祗園町、宮川町の舞妓さんによる福笹の授与もありまっせ！ 12日（撤福祭っていうんですって）までの間に、ぜひ足を運んでみてください！