嘘をつく子の5つの特徴【現役教師が解説!】
ある年、クラスで気になる出来事がありました。ある子が宿題を忘れてきたとき、「急に病気になって、病院に行ったから」と言ったんです。でも後で聞いたら、実はゲームに夢中になって忘れただけだったんですね。その時の彼女の目が、どこか不安そうだったのを覚えています。
皆さん、こんな経験ありませんか? 子どもたちが時々、大人が「嘘だな」とすぐに分かるようなことを言ってしまうこと。そんな「嘘をつく子」の心理って、気になりませんか?
今日は、嘘をつく子の特徴について、私の教師としての経験を交えながら解説します。これを知ることで、子どもたちの行動の裏にある気持ちを少しでも理解できるようになればと思います。
嘘をつく子の5つの特徴
1. 罰や叱責を恐れている
失敗や間違いを認めると怒られると思い、嘘でごまかそうとします。例えば、給食を食べこぼして服を汚してしまった子が「誰かがぶつかってきたから」と言い訳をすることがあります。叱られるのが怖くて、つい嘘をついてしまうんですね。
2. 自分を守りたい
自分の弱点や失敗を認めたくなくて、嘘をつくことがあります。テストの点数が悪かった時に「問題が難しすぎた」と言い張る子がいました。「勉強不足だった」と認めるのが辛かったんでしょうね。
3. 注目を集めたい
興味を引くために、事実を誇張したり、架空の話を作ったりします。「昨日、有名人を見たよ!」と言って、クラスのみんなの注目を集めようとする子がいます。本当は見てないのに、みんなに関心を持ってもらいたくて言ってしまうんです。
4. 現実逃避をしている
厳しい現実から目をそらすために、嘘の世界を作り出すことがあります。家庭環境が厳しい子が「うちはお金持ちなんだ」と言い張ることがありました。現実が辛くて、嘘の中に逃げ込んでいたんですね。
5. 問題解決能力が未熟
困った状況を適切に対処できず、嘘で乗り切ろうとします。忘れ物をした時に「お母さんが持ってくるって言ってた」と嘘をつく子がいます。どうしたらいいか分からなくて、とっさに嘘をついてしまうんです。
まとめ
嘘をつく子の特徴として、罰や叱責を恐れていること、自尊心を守りたいこと、注目を集めたいこと、現実逃避をしていること、そして問題解決能力が未熟であることについて解説しました。
これらの特徴を知ることで、子どもたちが嘘をつく背景にある気持ちが少し見えてくるかもしれません。でも、みなさん、ここで一つ大切なことを覚えておいてください。嘘をつくことは決して良いことではありませんが、それを単に「悪い行為」として片付けるのではなく、子どもたちのSOSのサインとして受け止めることが大切なんです。
私自身、教師になりたてのころは、嘘をつく子に対して厳しく叱ってばかりいました。でも、ある時「どうして嘘をついたの?」と優しく聞いてみたら、思わぬ事情が見えてきたんです。それ以来、嘘の裏側にある気持ちを理解しようと心がけるようになりました。
ちょこっとアドバイス
大切なのは、嘘をつくことの問題点を教えつつ、なぜ嘘をつきたくなったのかを一緒に考えること。そして、嘘をつかなくても大丈夫だと感じられる安心感を与えてあげること。そうすれば、きっと子どもたちは少しずつ、でも確実に、正直に話せるようになっていくはずです。
嘘をつくことは良くないけれど、その裏にある気持ちを理解しようとすること、正直に話せる勇気を持てるよう、寄り添っていくことが大切です。皆さんも、周りの子どもたちと一緒に、正直に話せる関係性を築いていってくださいね。
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