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ディアステージに所属、「アルカナプロジェクト」でアニソンタイアップへ――空野青空が語る変化への決意

宗像明将音楽評論家
空野青空のアルカナプロジェクトとしてのアーティスト写真(提供:ディアステージ)

「北陸の蒼い彗星」というキャッチコピーで活動してきた富山県のソロ・アイドルの空野青空が、でんぱ組.incなどを擁するディアステージへの所属を発表したのは2019年11月27日のことだった。さらに本日2019年12月15日に、かねてからメンバーを募集していたアルカナプロジェクトへの参加が発表された。アニメ関連のレーベルであるランティスと、ディアステージが共同で開催したオーディションから生まれたアルカナプロジェクトは、2020年のアニソンタイアップが決定しており、ランティスからのメジャー・デビューも予定されている。大きな飛躍のチャンスをつかんだ空野青空が、今回の大きな「変化」を選んだ理由を、Yahoo!ニュース個人の独占取材に語ってくれた。

アルカナプロジェクトのアーティスト写真。右から2人目が空野青空。(提供:ディアステージ)
アルカナプロジェクトのアーティスト写真。右から2人目が空野青空。(提供:ディアステージ)

自分たちだけでやれないことも6年目にして見えてきた

――ソロとしてディアステージに所属する前に、実はまずアルカナプロジェクトのオーディションを受けていたんですよね。きっかけを教えてください。

空野青空  うーちゃん(桜野羽咲、アルカナプロジェクトのメンバー)の募集ツイートを見たのがきっかけなんですよ。応募要項に「事務所に所属している子はNG」とか書いてなかったから、いろんな子たちが集まるのかなって。アニソンを歌いたかったし、ランティスからのデビューも確約されてるし、「ひとつの起爆剤として受けてみようかな」って応募したんですよ。まわりまわって、マネージャーの「大佐」とふたりとも所属することになって、プロジェクトに参戦してる感じです。

空野青空(筆者撮影)
空野青空(筆者撮影)

――とはいえ、大佐と二人三脚で富山を拠点に活動してきて、ここで東京のディアステージに所属するのは勇気が必要だったのではないでしょうか?

空野青空  オーディション合格と聞いて、もふくちゃん(福嶋麻衣子、ディアステージのプロデューサー)との打ち合わせに行ったんですけど、過去の活動についてすごい評価してくださっていたんですよ。ソロをやめろと言うんじゃなくて、「それぞれがソロで活動できるぐらいになりたい」と言っていたので、ちょうどよかったんじゃないかな? 別の会社の声優やアニソン歌手のオーディションを受けたこともあったんですけど、ファイナリストまで行ったら、今までの活動をやめてワークショップに通ってからデビューみたいな感じだったんです。でも、自分は今までの活動ありきでやりたくて。そう考えると、ディアステさんは神対応だなと思って。自分たちで5年やってきて、やれないことも6年目にして見えてきたんです。そのなかで可能性を広げるためにもディアステさんに行こうと思いました。

空野青空(筆者撮影)
空野青空(筆者撮影)

ソロ活動も続けることを印象づけたかった

――アルカナプロジェクトの他のメンバーに会った印象はいかがでしたか?

空野青空  うーちゃんは、私が妄キャリさん(妄想キャリブレーション)が好きだったし、「ゆっふぃーさん(寺嶋由芙、ディアステージ所属のアイドル)の舎弟じゃない?」って認知されていて面白かったです。好きだなって(笑)。ハナちゃん(花宮ハナ)は、美しすぎて怖い人じゃないかなと思ってたんですけど、歌もうまいし、いい女!(笑) しおんちゃん(相田詩音)は、オタク心をくすぐられるヴィジュアルで、ガチ恋になっちゃいうそう。まいちゃん(佐々木麻衣)は貫禄があるんですよね、由芙さんに似てるんですよ! (スマートフォンの写真を見せながら)許可を得て盗撮したんですよ、似てますよね? ひかるちゃん(天野ひかる)は、見るからに幼女なんですけど、歌声がすごかったです。

空野青空(筆者撮影)
空野青空(筆者撮影)

――アルカナプロジェクトに参加しつつ、ソロ活動は継続するんですよね。

空野青空  それを印象づけてもらうためにも、先にソロでのディアステージ所属を発表したんです。先にアルカナプロジェクトを発表したら、みんな「ソロ、辞めちゃうんだ?」と思うじゃないですか。だから、ソロでお世話になると言ってから、グループになるのを知るほうがいいんじゃないかなと思ったんです。

空野青空(筆者撮影)
空野青空(筆者撮影)

Zeppへ行くことに現実味を感じた

――ディアステージ所属と発表したときの反響はどう受けとめましたか?

空野青空  思った以上に反応が多くて嬉しかったです。Twitterのいいね数で言うと300ぐらいかと思ったら、実際は900ぐらいで。プラスの反応のほうが多くて「ありがたき」でした。こういうときってみんな不安になっちゃうから、ターミナル(特典会)で「おめでとう」と言いながらも不安になってるのかなと思ったんです。でも、中のことがわかっている自分でも不安になるときがあるということは、みんなはもっと不安じゃないですか? 祝福してくれて良かったと思いました。ありがたき!

――北陸での活動はどうする予定でしょうか?

空野青空  「秋葉原の蒼い彗星になるんだね」って言われたんですよ(笑)。でも、北陸でも全然やります。東京でも北陸でも人がいっぱい来てくれるアイドルって、強くないですか? 自分にそれができるんだったら、絶対やるべきだと思うし、変える気はないです。

空野青空のアルカナプロジェクトのメンバーとしてのアーティスト写真(提供:ディアステージ)
空野青空のアルカナプロジェクトのメンバーとしてのアーティスト写真(提供:ディアステージ)

――ディアステージ所属後の目標を教えてください。

空野青空  (自分で拍手)おめでとうございます! もふくちゃんが「アルカナでとりあえずZeppは行きたいよね」って言っていて、現実味を感じたんです。ソロだと現実味がないじゃないですか? でも、もふくちゃんの言ったことはすごく現実的だと思ったし、グループの目標としていいなと思いました。ソロも、アルカナとの相乗効果でどんどん大きくなりたいな。グループでは、うーちゃんが最年長で、次が私なんですよ。お姉さんなんで、グループを引っ張るポジションなのかな? そんな感じじゃないですよね(笑)。アーティスト写真を撮って楽しかったから、この楽しい感じでやっていくのが一番の目標かなと思います。

「ARCANA PROJECT お披露目ライブ」

日程:2020年1月18日(土)

時間:16:30 開場 / 17:00 開演

会場:表参道GROUND

料金:前売り 2,800円+ドリンク代

チケット:プレリクエスト公式抽選先行https://l-tike.com/arcanaproject/

【受付期間】12/15(日)22:00~12/19(木)23:59

【当落確認/入金期間】12/21(土)15:00~12/24(火)23:00

音楽評論家

1972年、神奈川県生まれ。「MUSIC MAGAZINE」「レコード・コレクターズ」などで、はっぴいえんど以降の日本のロックやポップス、ビーチ・ボーイズの流れをくむ欧米のロックやポップス、ワールドミュージックや民俗音楽について執筆する音楽評論家。著書に『大森靖子ライブクロニクル』(2024年)、『72年間のTOKYO、鈴木慶一の記憶』(2023年)、『渡辺淳之介 アイドルをクリエイトする』(2016年)。稲葉浩志氏の著書『シアン』(2023年)では、15時間の取材による10万字インタビューを担当。

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