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【河内長野市】便利な異例ずくめの横断路線!実証ルート運行のモックル地域拠点循環バスに乗ってみました

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

今年もあと3か月となりましたね。ところで昨日10月1日から、公共交通派である私にとってはとても素晴らしいことが始まりました。

それはこちらです。昨日10月1日からモックルコミュニティバスの実証ルートとして、地域拠点循環バスが11月29日まで運行されることが決まったからです。

運行ルートを見ると、これまでモックルバスが入らなかった河内長野駅前や、南花台からくろまろの郷へのルート、あるいはくろまろの郷から上原口経由で図書館、市役所方面と、河内長野駅を経由せずに直接行けるという便利な異例ずくめ横断路線です。

どのようなルートを走るのか乗ってみようということで、運行開始の昨日、8:35の始発に乗るために三日市町駅にやってきました。運賃はどこまで乗っても大人200円、小人100円です。

出発を前にして、8時25分にはもう三日市駅前にモックルバスが停まっていました。

モックルバスは通常ルートでも三日市駅前には停まりますが、このバスをよく見ると、前方に黄色い横断幕があります。「実証ルート運行中」と書いてあります。

南海バス関係者や市役所職員と思われる人がいる中、バスに乗り込みました。

バスの中は当たり前ですが、モックルコミュニティバスと同じです。違うのは前方上にある行先です。従来のモックルコミュニティバスは、千代田、三日市、美加の台の各南海電車の駅前にバスが行きますが、河内長野駅だけは行きませんでした。しかし、地域拠点循環バスの行き先は河内長野駅と極めて異例です。

新しいルートということで待っている人も多く、平日の朝なのに結構多くの人が乗っていました。そして前方の席に座っている人は、実証ルート運行のチラシを手にしていました。

時間になりバスが動き出しましたので、その瞬間を動画に撮影してみました。

バスは三日市町駅、だんじりの提灯の前を出発し、まずは加賀田口方面に向かいます。

さて、昨日10月1日の午前10時からは河内長野デジタルきっぷもスタートしました。ただこの日、地域拠点循環バスに乗った時は、まだサービス開始前の時刻なので、今回は使用していません。近日中にデジタルきっぷも利用してどんな感じなのか紹介できればと思います。

従来のモックルコミュニティバスは三日市町駅から加賀田口、そのあとは新町橋に向かいますが、地域拠点循環バスは加賀田口から塩崎橋、加塩と岩湧の森がある神納方面に向かいます。

しかし途中で右折し、向かった先は大矢船です。

大矢船橋から大矢船北町バス停に向かいます。従来のバス路線で大矢船北町バス停はふたつあります。後ろに()をつけて加塩、南花台と記載して区別しています。今回の地域拠点循環バスは両方の大矢船北町バス停に停車します。これも極めて異例なルートですね。

地域拠点循環バスは、大矢船の北側を南花台に向かって走ります。この辺りから新たに乗客が乗り込んできます。やはり今までモックルバスが通らないところだったのですが、今回赤いボディのモックルバスが来るということで、地元の人も大いに期待していたのでしょう。

地域拠点循環バスは、大矢船北町と南花台を結ぶ、うじの大橋を通過します。

南花台に入ってきました。南花台でモックルバスが走ることは今までありませんでした。

麺坊万作さんの前を通過します。

南花台でも乗車する人が降りる人よりも多かったです。大矢船の人同様に、期待度が高いことがうかがえます。

このように、通勤時間帯のバスのように立つ人の姿が目立つようになりました。

地域拠点循環バスは、南花台ショッピングセンターのコノミヤ南花台店から先に向かいます。

ここで行き先表示を見ると、また異例の状況なのがわかります。南花台一丁目南バス停の次が、なんと下高向バス停です。

南花台を縦断するメインストリートを走っていた地域拠点循環バスはここで、左に曲がります。

そして、高向方面に向かう国道371号線に入りました。この道は上原口から石仏バイパスを経由して、今年開通した天見紀見トンネルにつながっています。

途中から地域拠点循環バスは下の道に入り高向方面に向かいます。

ただし、これは平日のみの運用なので注意しましょう。地域拠点循環バスは土日祝の場合、高向には行かず、南花台から直接上原口を目指すからです。

今回平日なので、私はくろまろの郷で途中下車することにしたのですが、休日は地域拠点循環バスではくろまろの郷に行かないので注意しましょう。

高向の町に降りた地域拠点循環バスは、高向行や日野滝畑コミュニティバスと同じルートを走ります。

バスは高向公民館の前を通過していきました。

高向の田園風景です。ヒガンバナが咲いていました。

地域拠点循環バスはいよいよくろまろの郷に向かいます。

私はくろまろの郷で途中下車しました。平日限定とはいえ、くろまろの郷にモックルバスが来ることもきわめて異例ですね。

1日4便ある地域拠点循環バスの第1便にのってくろまろの郷に到着しました。時刻は9:04です。次のバス(第2便)は、11:34にくろまろの郷に来ますから、2時間30分時間があります。

くろまろモニュメントとモックルバスの貴重な2ショットです。

2時間半の時間があるので、くろまろの郷や花の文化園で時間をつぶすことにしました。9:04の時点で開いているのは奥河内ビジターセンターだけです。

くろまろの郷に行けば河内長野のお土産が多く販売していますが、意外なものも販売していることを知りました。これは虫かごです。それだけ周辺に虫が多くいる、つまり自然豊かな場所という意味ですね。

そして、パンも朝なので多くあります。北海道フェアー中なので、パンをいくつか購入してブランチを取りましょう。

ちなみにくろまろの郷では、10月14日にPRマルシェが行われるとのこと。PRマルシェは、市内の手作り雑貨や食品販売の事業者が集まるマルシェです。マルシェはいろんなところで開催していますが、それらとは一味違うものが見つかるかもしれませんね。

9:30になるとJA大阪南のあすかてくるの開店時間です。平日なのに開店直後は行列ができていました。

さて大阪府立花の文化園ですが、季節により開園時間が異なります。10月1日から10:00からの開園となります。

あすかくるでで果物などを購入し、10時になる直前に入口に行きました。

さて、入り口でスタンプラリーのシートをいただきました。16:30までに3つのスタンプを集めるとプレゼントがあるとのこと。

スタンプは3カ所あり、画像右側のようなところに置いてあります。

最近はデジタルスタンプラリーが主流で、スマホを通じてスタンプをいただく機会が多いですが、花の文化園では伝統的なスタンプ集めができます。

このようにスタンプを押していきます。最初に押したのはイベント広場のコスモスです。

こちらは球根園のパンパスグラスで、これはススキに似た多年草とのこと。

最後は入口の大花壇のところにあるスタンプです。3カ所のうち球根園が少しわかりにくかったです。

ついでなので、花の文化園の他の花も愛でてきました。バラ園のバラです。

こちら初めて見ました。説明によればライムの仲間とのこと。

こちらが説明です。オーストラリア原産のフィンガーライムというそうです。

温室にある撮影スポットです。

台の上にスマホを置いて撮影しました。ちなみに右側に映っているウサギは軟らかそうに見えますが、実際にはとても固いです。

3つのスタンプが集まりました。スタンプが集まると入口横の売店でプレゼントと交換します。プレゼントについてはあえて触れません。興味のある方は花の文化園でスタンプを集めましょう。

10月なので花の文化園もハロウィンモードです。

くろまろの郷ビジターセンター、あすかてくるで、花の文化園とまわっていると、あっという間に2時間30分が経過しました。

地域拠点循環バス第2便に乗るために、くろまろの郷のバス停に戻ってきました。

予定よりも、3分ほど早くバスが入ってきました。

再び乗り込みます。バスはくろまろの郷で時間調整をしてから発車しました。

地域拠点循環バスはくろまろの郷を出発して河内長野駅に向かいます。

くろまろ君の後ろ姿(うなじ?)を眺めながらバスは上原口を目指します。

ここも今までにはないような異例のルートです。くろまろの郷から登り切った地点から通常は旧国道沿いにバスは運行しますが、地域拠点循環バスは大阪外環状線に向かいます。

地域拠点循環バスは大阪外環状線に出てきました。

画像の高倉町コーヒーやスターバックスを見ながら、バスは上原口を目指します。地域拠点循環バスが計画された理由では、南花台や大矢船方面の人が上原口にある商業施設に行きやすくするために考え出されたと聞きました。高向上原地区の開発もあるので、地域拠点循環バスのルートはとても重要なんだと思いました。

上原口バス停に到着です。

そしてバスは図書館のあるキックス(市民交流センター)に向かいます。くろまろの郷(高向)と上原口と市民交流センターに行くためには、これまで公共交通を使う場合、河内長野駅を経由する必要がありましたが、直接行けます。市内を横断的に地域拠点循環バスが運行されています。

これも極めて異例なルートという気がしましたし、公共交通派にとってはまたとない素敵なルートだと思いました。

市民交流センターからのルートは、従来のモックルバスのルートと並行しています。地域拠点循環バスはそのまま市役所に向かい、市役所前では乗り降りも多くありました。

ところがこの後、意外な事件が起こりました。市役所から乗ってきた方数名が、バスが警察署前からラブリーホールに向かうことがわかったときに首をかしげたのです。「なぜ、千代田駅や南医療センターには行かないのか」と。

もしこれが普通の南海バスの車両であれば、行き先を確認して乗るでしょう。ところが赤いボディのモックルバスは、通常一路線しかありません。つまり赤いバスは千代田駅や南医療センターに向かうものだと体で覚えている方たち、複数の人たちが間違えて乗ってしまったとのこと。

実際にはモックルの顔の一部を隠して「実証ルート運行中」のステッカーが貼っているので、通常のモックルバスとは違うとアピールしているものの、体で覚えてしまえば無意識に乗ってしまう恐れは十分あるんだと思いました。通常のモックルバスの運行時間と近かったのも、混乱を招いてしまったようです。

そんな事件はありましたが、地域拠点循環バスはラブリーホール前を通過した後、七つ辻に差し掛かりました。通常ならここで右に曲がって三日市駅方面に向かうでしょう。

しかし、地域拠点循環バスはそのまま直進し、河内長野駅を目指します。駅前の秋祭りモードの提灯に見守られながら走るモックルバス、最後まで異例ずくめでした。

ついに終点の河内長野駅に到着しました。

地域拠点循環バスの第2便が河内長野駅に到着したのは12時05分です。私はくろまろの郷で途中下車したので、2時間半のロスがありますが、普通に通しで乗れば時刻表を見る限り、ちょうど1時間の行程です。

なお、バスのいちばん前の席に河内長野市実証実験アンケートに答える表示がありました。

ということで、モックルコミュニティバスの実証ルート「地域拠点循環バス」に乗りました。異例ずくめのルートでしたが、これまで不便だと思っていたところ、痒い所に手が届く、地域拠点循環の名にふさわしいルートでした。11月29日までの実証実験などと言わず、このまま正規のバスルートとして運用して欲しいと思いました。

道の駅奥河内くろまろの郷

住所:大阪府河内長野市高向1218-1

アクセス:南海・近鉄河内長野駅からバス 奥河内くろまろの郷バス停下車すぐ、上高向バス停から徒歩5分

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奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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