「まだ代表のユニフォームを着る」W杯3位の闘将MF
クロアチアの司令塔で背番号10のキャプテン、ルカ・モドリッチは準決勝のアルゼンチン戦で81分にベンチに下がった。スコアは0-3。もはや決勝進出の望みが絶たれたのであれば、3位決定戦で仕事をしてもらおう、まだ最終戦があるーーそんな監督のメッセージだったように見えた。
3位決定戦でモロッコを2-1で下し、銅メダルを受け取って家族に笑みを向けるモドリッチの姿が美しかった。
4年前のロシアW杯でMVPに輝きながらも決勝で涙を呑んだモドリッチも早37歳。「クロアチアのクライフ」と呼ばれ、背番号14をつけて中盤を縦横無尽に走り回っていたEUROから14年もの歳月が流れた。
自身4度目となった今回で、彼のワールドカップ出場は最後となるであろう。
現在A代表162キャップを数えるモドリッチはモロッコ戦後、「来年もクロアチア代表のユニフォームを着る」ことをアナウンスした。
彼の存在が無ければ、クロアチアは今回の3位も、4年前の準優勝も成し得なかったに違いない。モドリッチは、まさに小さな巨人だった。
モドリッチはbeIN SPORTSの取材に対し「このメダルは自分に、クロアチア代表チームに、また我々の国にとって、非常に貴重だ。カタールの地を勝者として去れるのだから」と語った。
そして、言った。
「僕の未来? EUROドイツ大会までやるかどうかは分からない。ステップ・バイ・ステップが必要だね。僕は代表の活動を楽しんでいるし、この上ない幸せを感じている。自分がまだクオリティーの高いプレーをしている自負があるし、少なくともUEFAネーションズリーグまでは続ける。その後のことは、また検討するさ」
クロアチア代表チームの指揮を執るズラトコ・ダリッチ監督は、2024年EUROもモドリッチはプレーしてくれるだろう、と信じているそうだ。
開催国であるオランダ、そしてイタリア、スペインと共に勝ち残っているネーションズリーグでのクロアチア、モドリッチ主将に期待したい。