【河内長野市】石川支流河合寺川にある牛神の森と鳴滝にキリシタン像があるとの情報を元に行ってみると
河内長野を含めた河内地域には、戦国時代に多くのキリシタンがいたそうです。河内長野に絞ってみると、流谷の十三石仏や烏帽子形城の周辺がそうだったと書いてあるのですが、もうひとつ河内長野駅のすぐ近くにもそういう場所があることを知りました。
場所は河内長野駅の近くに架かる諸越橋のすぐ近くです。諸越橋のすぐ下流に小さな川が石川と合流しているそうですが、その川の名前が河合寺川。石川と合流する直前に滝があり、その滝の名前が鳴滝で、その滝のところにキリシタン像があるというのです。
ということで現場に来ました。訪問したのは春前ですが、ちょうど数日後に後述する関連行事があるので、このタイミングで紹介しています。画像に見えるのは諸越橋の下流、ちょうど河合寺川と石川が合流している地点です。
石川沿いが歩けるようになっている通路に架かる橋から、河合寺川の上流方面を見ています。この方角にうっすらと見える白いものが鳴滝と考えられます。その途中の橋に行かないと見えないようです。
河合寺川です。滝を下って石川に合流する直前の流れです。いくつか小さな段になっているためか流れが激しいです。
ということで、鳴滝に最も近い通路のほうを目指しました。
ところが残念なことに、この先は閉鎖されていていけないようです。ということで鳴滝を捉えることも、そこにあるとされるキリシタン像も確認できません。
残念ですが仕方がありません。情報によれば橋の先に滝があり、そのすぐそばに石でできた五輪塔と胸にロザリオを刻し、首の欠落した女人像があるそうです。
「もしかしたら上から見えるかもしれない」と思い、いったん国道に出てそこから少し坂を上り、鳴滝の上の位置から下流方面を見てみることにしました。画像の真ん中あたりに滝の落下があると考えられますが、この位置からは何も確認できません。
とはいえ、せっかく上がってきたので、国道沿いに流れる河合寺川を少しさかのぼってみました。
歩いていると、鳴滝とは別の小さな滝が見えてきました。滝の周辺は「牛神の森」ともいわれているそうで、かつて行われていた牛滝さん信仰との関連性もあるそうです。
鳴滝の別名は成滝というそうで、「成滝牛神の森 長野村鎮守」と言う文書があるそうです。
ちなみに牛滝信仰については以前こちらにも書きました。かつて牛が農耕に活躍していた地域で、大切な牛をを崇敬の対象にした信仰です。以前は富田林の五軒家地域の牛滝さん信仰の記事でしたが、河内長野のこの周辺にも牛滝さん信仰があったんですね。
関連情報ですが、現在でも観心寺では毎年8月25日に観心寺の牛滝堂で牛瀧祭が行われており、今年も3日後ですが観心寺の行事予定として8月25日に開催の記載(外部リンク)があります。興味のある方は観心寺に参拝してみてください。
また8月28日には、観心寺境内にて上記の演奏・演舞が行われます。ドラム演奏などもあるそうで、こちらも大変気になりますね。
河合寺川をさかのぼっていくと、このような小さな滝をいくつも見つけられました。
河合寺川のこの辺りは、国道沿いに流れていました。その反対側には民家があります。
河合寺川はこの先まだ続きますが、きりがないのでこの辺りで散策を終えることにしました。石川沿いの道は車が走ってこないので安心ですが、国道沿いは車が頻繁に通行し歩道橋もないので歩くときは注意しましょう。
河合寺川の鳴滝と牛滝の森
住所:大阪府河内長野市末広町
アクセス:南海・近鉄河内長野駅から徒歩10~15分
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