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【葛飾区】堀切菖蒲園で花菖蒲が見頃を迎える!水鏡に映る色とりどりの花菖蒲が艶やか

ASA24ライター/英和・和英翻訳者(東京都葛飾区)

都内屈指の花菖蒲の名所、堀切菖蒲園では現在美しい花菖蒲が見頃を迎えています。
色とりどりの花菖蒲が水鏡に映る様子は、見応え抜群。しかも入園無料です!
(写真はすべて2023年5月31日撮影)

見頃を迎えた堀切菖蒲園の花菖蒲
見頃を迎えた堀切菖蒲園の花菖蒲

京成線の「堀切菖蒲園駅」から歩いて10分ほど、閑静な住宅街の中に堀切菖蒲園が広がっています。
同園へ向かう遊歩道には紫陽花が美しく咲き、「葛飾菖蒲まつり」の提灯が連なっています。

葛飾菖蒲まつりの提灯が下がる遊歩道
葛飾菖蒲まつりの提灯が下がる遊歩道

風情ある松の木々に石灯篭や石橋が映える園内には、約200品種・6000株もの花菖蒲が植えられています。

1番から14番まで区分けされている「圃場(ほじょう)」では、紫や白、ライラック色やピンクの花菖蒲が競うように咲き誇り、たいへん華やかです。

色とりどりの花菖蒲が咲き誇る園内
色とりどりの花菖蒲が咲き誇る園内

現在は、今年二年目の花菖蒲が植えられた5番圃場8番圃場、三年目で株分けされた4番圃場などが、特に咲き揃った花々を見せています。
まるで豪華なタペストリーのような眺めに、見入ってしまうこと請け合いです。

びっしりと花菖蒲が咲く5番圃場
びっしりと花菖蒲が咲く5番圃場

園芸が盛んだった江戸時代から様々な品種が作られてきた花菖蒲には、それぞれ姿にふさわしい名前が付いています。
カメラやスマホを持った多くの来園客は、お気に入りの花菖蒲とともに、品種名が書かれた名札も撮影していました。

花菖蒲の足元の品種名にも注目
花菖蒲の足元の品種名にも注目

ぜひチェックしておきたいエリアは、杜若池と睡蓮池のほとりにある13番圃場14番圃場です。
江戸時代後期に花菖蒲の発展に多大な功績を残した、旗本の松平左金吾定朝が作出した品種が植えられています。

杜若池を背景に咲く「和田津海(わだつみ)」
杜若池を背景に咲く「和田津海(わだつみ)」

自らを「菖翁(しょうおう)」と称した定朝にちなみ、「菖翁花」と呼ばれる花々は、文化的価値の高い貴重なものです。
現在は「五湖の遊(ごこのあそび)」「都の巽(みやこのたつみ)」「和田津海(わだつみ)」などの品種が、気品のある美しさを見せています。どうぞお見逃しなく!

13番圃場の菖翁花、「都の巽」
13番圃場の菖翁花、「都の巽」

平成生まれの品種である「堀切の夢」も必見です。こちらは元葛飾区職員の方が作り出したもの。深い紫色が美しく、優雅な立ち姿が魅力です。

4番圃場の南側のふちで咲いている株は、特に間近で眺められます。ぜひチェックしてみてくださいね。

4番圃場で咲く「堀切の夢」
4番圃場で咲く「堀切の夢」

堀切菖蒲園の花菖蒲は、6月中旬まで見頃が続きます。
6月4・11・18日の各日曜日には、各種演奏や野だてによる湯茶の接待、パレードなどのイベントが開催されます。
また6月9日(金)・10日(土)には、午後7時~午後9時にライトアップも行われます。夜闇に浮かぶ満開の花菖蒲が幻想的ですよ!

詳細はこちら→ 2023葛飾菖蒲まつり

花菖蒲の見頃は6月中旬まで続く
花菖蒲の見頃は6月中旬まで続く

浮世絵にも描かれた花菖蒲の名所、堀切は今年も華やかです!
初夏を彩る様々な花菖蒲を見に、ぜひ堀切菖蒲園へ足を運んでみてくださいね。

名称: 堀切菖蒲園
所在地: 東京都葛飾区堀切2-19-1
電話番号: 03-3697-5237
開園時間: 9:00~17:00 ※ 2023年5月29日(月)~6月25日(日)は8:00~18:00
休園日: 年末年始(12月29日~1月3日)
入園料: 無料
アクセス: 京成線 堀切菖蒲園駅から徒歩約10分
公式案内: https://www.city.katsushika.lg.jp/institution/1000096/1006888.html

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ライター/英和・和英翻訳者(東京都葛飾区)

出版社に11年勤務後、2009年にシンガポールに転居。東南アジアの文化と料理にハマる。2013年に帰国した後は日本文化に改めて関心を深め、今は東京の下町情緒が大好き。葛飾区の素敵なところをどんどん広めたいです。

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