関西で頻発する「爆破予告」…その犯人は
関西では、このGW中および前後にかけて関西学院大学を中心とした西宮の学校関係、および数多くの通勤通学に使われる阪急神戸線と爆破予告が続いています。そして今回の立命館大学です。その対応については各学校の判断に委ねられていますが、少なくとも無視することはできず、爆発物の捜査や不審者の厳重な取り締まり等は必須となり、大学全体を休講とする処置だけでなく、大学に関係する業務自体が滞る等、大学やそれに関係する組織、人が大損害を被ることなります。大学は学生に対して講義だけを行っているわけではなく、社会全体に対してざまざまな貢献を行っています。それが滞ってしまうのです。無視することも一つの対策という意見があるものの、たとえわずかでも爆発の可能性があれば危機管理として最悪の事態に対する最良の対策を取らざる得ないでしょう。
なぜ、このような爆破予告や、それを含む犯罪等の予告が起こるのかということに関しては、以下で触れています。
簡単に言えば、犯行に至る「障壁」が極めて低いことです。スマホ等を使って、思い立つと同時に簡単な操作で書き込めるからなのです。つまり、理性を押さえる間もなく、犯行予告を投稿してしまうのです。一般に爆破予告を行う犯人は稚拙かつ直情的な人物が多いようですが、今回、直接間接的にも学校関係が多いことを考えれば、大学生活になじめない幼稚な学生の犯行とも考えられます。この対策ですが、幼稚で安易な犯罪であるにもかかわらず、極めて重い罰を下され、ほとんどの場合、その犯行予告の投稿者は特定されてしまい、例外なく逮捕されるということを広く告知することでしょう。稚拙な行為であっても、恐怖心と敵対者、つまり社会への威嚇と言う意味では、「爆破予告」はテロに他ならず、非常に重い「罪と罰」が下されるということを知らしめるべきなのです。
さらにもう一つの対策。思慮に欠如した幼稚な行為でもあることから、その犯罪ではなく、被害を未然に防ぐ手段をとることも一案です。つまり、もし一時の思慮の欠如から「犯行予告」や「爆破予告」を書いた場合、即座にそれを白状し、しかるべき機関(警察等)に届け出た場合、罪を大幅に軽減することにするのです。ほとんどの場合、それらは虚偽の予告をしただけですので、犯行予告が広まる前に否定されれば、大きな被害となることはありません。犯人が大学生であると仮定すると、一時の高ぶった感情からの犯行であると考えられ、時間が経つほどに失意に沈んでいることでしょう。ほんの少しでも補える手段を与えることも必要です。
「爆破予告」はその真偽が確かめられない限り、社会不安を呼び起こすテロであり、早い段階で真偽が明らかになれば、単なる虚偽の予告となってテロとはならず、大罪とはならないでしょうから。