【金沢】オムライスじゃないぞ!定番のようで斬新!ご当地グルメ「ハントンライス」とは?
はらぺこライターの旅人間です。今回は石川県金沢市から食レポです。金沢と言えば百万石の城下町の風情や金箔工芸、豪華な海鮮丼などが有名ですがご当地グルメ”ハントンライス”も見逃してはいけない。
「何それ?」って思た方は、ぜひチェックして欲しい!
洋食屋グリルオーツカ「ハントンライス」
金沢市の中心部に位置する香林坊から路地を入り数分歩くと、昭和感の漂う洋食屋さんが見えてくる。
ここが1957(昭和32)年に創業の「グリルオーツカ」だ。金沢のB級グルメ“ハントンライス”の発祥店で知られている行列覚悟の人気店である。
さて、ハントンライスとは何か?
これはハンガリー料理からヒントを得て金沢で生まれたご当地料理のこと。グリルオーツカで腕をふるった料理人によって考案され、今では金沢のB級グルメとして多くの店で味わえる。
元祖の味が堪能できる同店では、銀の皿にケチャップラ、その上に全体を覆うように卵がかぶさって、魚介フライ(カジキマグロのフライと小エビフライ)にタルタルソースとケチャップがのっている。
ところで「ハントン」って?
お店の方に話を聞くと、実はハンガリーのハン、フランス語でマグロを意味するトンを組み合わせた造語なんだとか。
詳しく聞けば、ハンガリーにはこのような家庭料理は存在していないそう。いわゆるイメージから創作されたオリジナル料理で、鯉のフライやカラフルなパプリカを食べる習慣があるのでパプリカの赤をケチャップで表現し、タルタルの白、玉子の黄とカラフルな派手さを華やかに演出されたのではないか…。と話してくれた。
見た目は魚介フライがのったオムライス。しかし「オムライス」と簡単な言葉で片づけるのはやはり違う。
卵の下のご飯はシンプルなケチャップライスだが、アッサリとした味わいにサクッと揚がったフライの食感、卵のマイルドさ、ケチャップとタルタルがジワッと重なればノスタルジックな味わいに包まれる。
定番のようで斬新、まさに昭和の味わいと言うべきか、どこか懐かしい心落ち着く魅力がある。長い年月、金沢で多くの人に愛され続けてきた食堂はやはり違う。
まさに名店!その言葉がふさわしい洋食屋だ。
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グリルオーツカ
住所:石川県金沢市片町2丁目9-15
電話番号:076-221-2646
営業時間:11:00~15:20/17:00~20:30
定休日:水曜日(※不定休有り)
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