直近5年の全チーム順位。ポストシーズンから5年以上遠ざかるのは、マリナーズだけでなく…
30チームのうち、半数の15チームは、直近5シーズン(2017~21年)に少なくとも2度、ポストシーズンへ進んでいる。ニューヨーク・ヤンキースとヒューストン・アストロズは5年連続。ロサンゼルス・ドジャースのストリークはさらに長く、2013年から9年連続だ。
一方、全体の30.0%に当たる9チームは、直近5シーズンに一度もポストシーズン進出を果たしていない。ア・リーグが6チーム、ナ・リーグは3チームだ。地区による違いもあり、ア・リーグ西地区は、シアトル・マリナーズ、ロサンゼルス・エンジェルス、テキサス・レンジャーズの3チームが進出ゼロであるのに対し、ナ・リーグ西地区は、5チームとも、直近5シーズンにポストシーズンへ進んでいる。
また、ポストシーズンから5年以上遠ざかっている点は共通するものの、9チームそれぞれのブランクの長さには、差がある。マリナーズのポストシーズン進出は、イチローがメジャーデビューし、116勝を挙げた2001年が最後だ。そのブランクは、20年(2002~21年)に及ぶ。2番目に長く、ナ・リーグでは現在最長のフィラデルフィア・フィリーズでも、ブランクは10年(2012~21年)なので、マリナーズと比べると半分の長さに過ぎない。
この他、デトロイト・タイガースとエンジェルスのブランクは7年(2015~21年)、カンザスシティ・ロイヤルズとピッツバーグ・パイレーツは6年(2016~21年)、ボルティモア・オリオールズ、レンジャーズ、ニューヨーク・メッツは5年(2017~21年)だ。
なお、直近5シーズンのポストシーズン進出が1度の6チーム中、サンフランシスコ・ジャイアンツとアリゾナ・ダイヤモンドバックス以外の4チームは、2020年にポストシーズンへ進んでいる。トロント・ブルージェイズ、マイアミ・マーリンズ、シンシナティ・レッズ、サンディエゴ・パドレスがそうだ。いずれも地区優勝ではなく、特別フォーマットの恩恵を受けたという見方もできる。この年は、新型コロナウイルスのパンデミックにより、レギュラーシーズンが1チーム60試合に短縮され、両リーグ合わせて16チームによるポストシーズンが行われた。1リーグ8チームの内訳は、各地区優勝と2位の計6チームに、ワイルドカードの2チームだ。
2012~19年と2021年のポストシーズン進出は、30チーム中10チーム。1リーグ5チームの内訳は、各地区優勝の計3チームとワイルドカード2チームだった。
今年からは、30チーム中12チームがポストシーズンへ進む。こちらの場合、1リーグ6チームの内訳は、各地区優勝の計3チームとワイルドカードの3チームだ。
この30チーム中12チームを、昨年に当てはめると、どのチームがポストシーズン進出となっていたのかについては、こちらで書いた。