「私たちはフェミニスト政府」ノルウェー内閣改造、トップスリーが女性に 初の女性の外務大臣が誕生
20日、アーナ・ソールバルグ首相は内閣改造を発表した。
ノルウェー政治において、特に重要なポストとされる首相・財務大臣・外務大臣のトップスリーが、初めて女性となった。
アーナ・ソールバルグ首相(保守党の党首)、シーヴ・イェンセン財務大臣(進歩党の党首)は続投。
イーネ・マリーエ・エーリクセン・スールアイデ氏(保守党/女性)は、退陣するボルゲ・ブレンデ氏(保守党/男性)の後任となる。ブレンデ氏は、世界経済フォーラムの会長に就任することが決定している。
スールアイデ氏は防衛大臣を務めていたが、フランク・バッケ=イェンセン氏(保守党/男性)が後任に。イェンセン氏が務めていたEEA/EU問題担当大臣には、マリット・ベルゲール・ロスランド氏(保守党/女性)が就任(初の閣僚入り)。
初の女性の外務大臣の誕生に、右派・左派に限らず、現地では国中からお祝いの声があがっている。
首相は王宮前で新大臣らをお披露目した後、記者会見で「歴史に新たなる1ページが刻まれた」と話す。
「スールアイデ氏は、女性だから任命されたのではなく、優秀だから任命された」と強調。
「私たちのことをフェミニスト政府と呼ぶ人がいますが、事実そうです」と首相は笑う。
首相を含む19人の官僚のうち、女性が9人を占める政権となった。
Photo&Text: Asaki Abumi