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12月には詐欺が多発する どんな手口が出てきているのか 何に気をつけるべきなのか?#専門家のまとめ

多田文明詐欺・悪徳商法に詳しいジャーナリスト
(写真:イメージマート)

12月は年末に向けて、慌ただしい日が続きます。人々の心の余裕のない状況を狙って、詐欺が横行する傾向があります。
今、どんな手口が横行しているのか。
手口とその背景を知り、どんなことに注意をしていくべきなのかをまとめます。

▼役割分担をしながら、詐欺グループは電話をかけてきて、高齢者のお金を狙います。電話の音声公開は被害防止のために重要です。

▼老人ホーム、介護施設の入居権詐欺の被害が昨年より再び増えてきています。カンボジアを拠点の詐欺グループもこの手口を行っていました。

▼ウィルスが感染したと思わせて、被害に遭うケースが増えています。年末は特に要注意です。

▼SNS上の有名人を使ったフェイクニュースや偽広告から、誘導する詐欺が増えています。

この他にも、キャッシュカードを詐取する手口や、ATMに呼び出してお金をだまし取る還付金詐欺など、中高年を狙う詐欺の手口は本当に多くあり、もはや高齢者一人だけでは、防ぎ切れない状況です。

対策として、振り込め詐欺用の対策電話をつけて、不審な電話を取らないという水際対策。そして、慌てた様子でいる高齢者をみかけたら、声をかける。家族の側も、年末には詐欺が多く起きることを踏まえて、不審なアクションの兆候がないかと聞いておくことも大事になります。
ちょっとした行動が、詐欺を防ぐことにつながります。

詐欺・悪徳商法に詳しいジャーナリスト

2001年~02年まで、誘われたらついていく雑誌連載を担当。潜入は100ヶ所以上。20年の取材経験から、あらゆる詐欺・悪質商法の実態に精通。「ついていったらこうなった」(彩図社)は番組化し、特番で第8弾まで放送。多数のテレビ番組に出演している。 旧統一教会の元信者だった経験をもとに、教団の問題だけでなく世の中で行われる騙しの手口をいち早く見抜き、被害防止のための講演、講座も行う。2017年~2018年に消費者庁「若者の消費者被害の心理的要因からの分析に係る検討会」の委員を務める。近著に『信じる者は、ダマされる。~元統一教会信者だから書けた「マインドコントロール」の手口』(清談社Publico)

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