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家族が片づけてくれないからイライラする…「怒り」から始めた片づけが続かない本当の理由

藤原友子小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

「もう散らかりすぎてイライラする!」
こんな感情をきっかけに片づけを始めた経験、ありませんか?

多くの人が片づけを始めるとき、その原動力になっているのは「怒り」や「不満」です。モノが多すぎて視界がごちゃごちゃ、探し物が見つからない、家族が片づけてくれない…。そんなストレスを抱えながら、「もう限界!」と怒りに任せて片づけを始めてしまいます。

でも、怒りという感情はエネルギーとしては強い反面、持続力がありません。その場で片づけた気になっても、いつの間にかまた元通りになっている…。そういう経験を何度も繰り返してきた人も多いはずです。

怒りを否定しない。それでも「その奥にある本当の願い」を探そう

「怒ること自体が悪い」とは言いません。怒りは自然な感情であり、むしろ何かを変えるきっかけになることもあります。でも、本当に大事なのは、その感情の奥に隠れている「本当はどうしたいのか」という願いです。

たとえば、散らかっている状況にイライラしているなら、「本当は部屋をもっと快適に過ごせる空間にしたい」という思いが隠れているかもしれませんし、


家族が片づけを手伝ってくれないことに怒りを感じるなら、「家族みんなで協力して暮らしやすい環境を作りたい」「もっと手伝ってほしい、なぜ自分だけがしなくてはいけないのか?」という願いがあるのかもしれません。


こうした「本当はどうしたいのか」を明確にすることで、片づけは単なる怒りの発散から、もっと前向きで持続可能な行動に変わります。

「片づけたい!」の奥にある理想の暮らしとは?

片づけは「モノを減らす」や「モノを収納する」だけが目的ではありません。
本当の目的は、片づいた空間でどのように過ごしたいか、どんな自分になりたいかを明確にすることです。

たとえば…
• 「一日のどこかでゆっくりコーヒーが飲める時間が欲しい」
• 「家族とゆったりくつろげるリビングにしたい」
• 「家族と共に家事を分担して今より楽になりたい」

こうした具体的な理想を思い描くことができたら「そうだね、今私はゆっくり一人でコーヒーが飲みたかったんだね」と一旦自分の思いを受け止めてあげることもできるでしょう。

そうすることで片づけの作業そのものがポジティブになります。そして、その理想に向かうために必要な行動を一つずつ選び取れるようになります。

怒りに突き動かされる片づけはどうしても場当たり的になりがちですが、理想を描くことで、片づけがあなたの未来を変える大切なプロセスになります。

あなたの未来のために、2025年は「自分のための片づけ」を始めよう

これまで片づけが続かなかった理由は、「モノに振り回されていたから」かもしれません。散らかっているモノや、部屋の乱れ、片づけに協力してくれない家族の行動ばかりに目が向き、肝心の「自分」がどこかに置き去りになっていませんでしたか?

2025年はぜひ「自分のための片づけ」を始めましょう。
片づけを通じて理想の暮らしを描き、自分の人生の主役を取り戻す。そんな片づけなら、きっと続けられます。

怒りに任せる片づけから卒業し、自分のための片づけを始める。その一歩があなたの未来を大きく変えるかもしれません。

小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

片づけのプロとして活動を始めたのに、自分の家は「片づけても、また散らかってしまう」という矛盾に悩む。家が散らかってしまうことを隠そうとしていたが、「いつもキレイじゃなくてもいい。何かあったときにすぐに片づく家にしておけばいい」と開き直り新たなメソッドを確立。 いつもキレイにしなくちゃいけない、もっと頑張らなくちゃいけない、そんなプレッシャーから解放され、もっと自由に、その人らしく生きるお手伝いを「片づけ」を通して行っている。著書『片づけられない主婦と片づけ嫌いの子どもを180度変える本』(マガジンランド)

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