ダイヤモンドバックスのマスコットは、どうして蛇ではなく猫なのか
アリゾナ・ダイヤモンドバックスのチーム名は、ヒガシダイヤガラガラヘビに由来する。この蛇には、ダイヤモンド形(菱形)の紋様がある。
けれども、チーム・マスコットは蛇ではない。その風貌と「D.バクスター・ザ・ボブキャット」の名前からもわかるとおり、ボブキャット=山猫だ。
ダイヤモンドバックスは、タンパベイ・デビルレイズ(現レイズ)とともに、1998年に誕生した。当初、マスコットはいなかった。すべてのチームに、マスコットがいるわけではない。
ボブキャットのマスコットは、2000年のシーズン途中に登場した。ダイヤモンドバックスのホーム・ページによると、当時、ダイヤモンドバックスの二塁手だったジェイ・ベルの息子が「生みの親」だ。息子は父に、ダイヤモンドバックスはBOB(ボブ)でプレーしているんだからボブキャットをマスコットにしなきゃ、と言ったという。
ダイヤモンドバックスの本拠地であるチェイス・フィールドは、2005年までバンク・ワン・ボールパークという名前だった。それを略して「BOB」と呼ばれていた。
球場の名称変更により、マスコットが生まれた経緯――というほど大袈裟なものではないが――がわかりにくくなったというわけだ。
D.バクスターは、Dバックスに引っかけてあるのだろう。
なお、ダイヤモンドバックスの選手がチェイス・フィールドでプレーし、マスコットが彼らを応援する次の試合は、来シーズンになるかもしれない。リーグ・チャンピオンシップ・シリーズの第7戦は、フィラデルフィア・フィリーズの本拠地、シチズンズ・バンク・パークで行われる。
ダイヤモンドバックスがこの試合に勝つと、ワールドシリーズの第3戦から第5戦まで――第5戦はない可能性もあり――は、チェイス・フィールドが舞台となる。
ワールドシリーズのホーム・フィールド・アドバンテージについては、こちらで書いた。