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木村一基王位(47)追いつくか? 藤井聡太七段(17)2勝目か? 7月13日・14日、王位戦第2局

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 7月13日・14日。北海道札幌市・ホテルエミシア札幌において第61期王位戦七番勝負第2局▲木村一基王位(47歳)-△藤井聡太七段(17歳)戦がおこなわれます。

 開幕の第1局は挑戦者の藤井七段が勝利を収めています。

 木村王位の今年度成績は4勝1敗。その唯一の1敗とは、王位戦第1局での黒星です。

 木村王位は終局後のインタビューで次のように語っていました。

「去年と違ってすぐの対局になりますので、早く気を取り直して、準備を進めて頑張りたいと思います」

 昨年は第1局(7月3日・4日)と第2局(7月30日・31日)の間が空いていました。

 第2局の対局場は札幌で、これは昨年と同様です。札幌は木村王位のご両親の出身地でもあるそうです。

 第2局は先後が入れ替わり、木村王位の先手となります。先手番のアドバンテージをどのように活かすのか、まず戦法の選択が注目されます。

 フルセットともなれば、3か月近くの長丁場となる七番勝負。木村王位は昨年、挑戦者の立場で豊島将之王位(当時)を相手に2連敗のビハインドをはねのけ、栄冠をつかみました。

 将棋史上最年少でのタイトル獲得の期待がかかる藤井七段ファンは多い。一方で、史上最年長で初タイトルを獲得した木村王位ファンもまた多い。両者ともに大声援を背にしての戦いが続くことになります。

 藤井七段は今年度12勝2敗(7月収録のテレビ対局をのぞく)。緊急事態宣言明けの6月からは対局に復帰し、当たるべからざる勢いで勝ち続けています。ただし直近の棋聖戦五番勝負第3局では、渡辺棋聖に敗れました。

 王位戦第3局は8月4日・5日に予定されています。藤井七段が所属する順位戦B級2組の3回戦一斉対局は8月5日。日程がかぶってしまうため、藤井七段の対局(鈴木大介九段戦)は前倒しで7月29日におこなわれることになったようです。

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 対局で日本各地を飛び回る藤井七段。この先もハードスケジュールは続いていきます。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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