【秋田県大仙市】創業47年!花火の街で愛され続けるレトロカフェ『ミルクハウス』とは?
大曲マダムから女子高生まで全員集合!世代を超えて愛される大曲の名物カフェにGO!
七色のフルーツで彩られたパフェに、鮮やかな夏の花火が咲いていた。
秋田に降り続いた怒涛の雨が止み、夏の青空が見えた日曜日。久しぶりに私は大曲の花火通り商店街にある名物カフェに足を運んだ。そう、創業から約半世紀を誇る『ミルクハウス』である。大曲の各高校と大曲駅の間に位置しているため、学校からの帰り道に足を運んだという方も多いのではないだろうか。
年季の入った『MILK HOUSE』の文字、店の前に停められた自転車、そしてアンパンマンの仲間にいそうな愛らしいキャラクター。歴史と哀愁を感じる老舗カフェの扉を開けると、幅広い世代のお客さんが思い思いの時間を過ごしていた。
昭和の時代に青春を過ごした大曲マダムから、令和に青春を生きる女子高生まで、みんな元気に全員集合。そんな時をかける愛されカフェで、今日はコーヒーのお供に何を頼もうか。私はさっそく目の前のメニューに手を伸ばした。
Menu
FOOD MENU(フードメニュー)
ナポリタン:850円、ミートソース:930円、チーズドリア:980円、ミートグラタン:980円、カレーライス:1,000円、焼肉ピラフ:1,200円、トースト(ジャム+バター):550円、チーズトースト:650円など。
DRINK & DESSERT(ドリンク&デザート)
ブレンドコーヒー:470円、カフェオレ:550円、アイスコーヒー:570円、アイスココア:700円、クリームソーダ:700円、チョコバナナパフェ:750円、毎日!!花火パフェ:950円、フルーツヨーグルト:750円、本日のケーキ:650円など。
スパゲッティやカレーライス、ドリアにピラフ。喫茶店に入ると無性に食べたくなるメニューが並ぶミルクハウス。熱々の鉄板に乗って登場する人気のナポリタンや、ケチャップライスをチーズの雪山でコーティングしたチーズドリアなども気になるところだが、今回私が注目したのはデザートメニューから毎日!!花火パフェだ。
花火の街の花火パフェ。そう、こいつを知らずに夏の大曲を語ることはできないだろう。まぁちょっぴり値段は張るけど……というのは置いといて、私はラストサマーに燃える高校球児のような熱量で、店のお姉さんに噂のパフェを注文した。
てんこ盛りのフルーツと煌めく真夏の花火!誰もがアッと驚く『ミルクハウス』の名物パフェとは?
おっさんずパフェに先がけて、まずはアイスコーヒーから楽しもう。雰囲気のある銅製マグカップにたっぷりと注がれたコーヒーは、爽やかでスッキリとした味わい。フードメニューとの相性も良さそうだ。
ほどよく冷えたアイスコーヒーを飲みながら、カウンター横のスクリーンに映るクラシックな外国映画を眺めるビューティフルサンデー。しかしそんな緩やかな空気は、噂のパフェの登場で一変した。
その瞬間、お隣のマダムも部活終わりの女子高生も、思わずこちらをチラ見した。色とりどりのフルーツの上で煌めきを放つ小さな花火。こいつは凄い。だがその煌めきに永遠は無い。むしろ、一瞬だ。私は花火が消える前に、パフェに向かってiPhoneのシャッターボタンを押しまくった。もしかしたら今年で一番必死だったかもしれない。
メロンやイチゴ、オレンジにブルーベリー。花火に目を奪われがちだが、フルーツてんこ盛りのパフェはなかなかの食べごたえだ。ちなみにフルーツゾーンの下には、みんな大好きバニラアイスがスタンバイ。そしてさらにその下で待っているのはミルクボーイ……じゃなくてミルクハウスのコーンフレーク。パフェ自体は、どこか懐かしさを感じる王道の仕上がりだ。
そういえば高校生の頃は、パフェを彼女とシェアして食べるのが夢だったな。そんなことを思いながら、ボリューミーな花火パフェをひとり堪能するサマーホリデー。
学生時代に叶わなかった夢はアラフォーになった今も叶えられていないが、花火の街のカフェに咲いた小さな花火は、私の心を弾ませた。花火通り商店街で愛され続けて47年。過去に青春時代を過ごした私たちも、今まさに青春時代を送る学生さんも、みんなで仲良くミルクハウス。
大曲の街でいつまでも花火のように煌めいてほしい店が、ここにある。
【店舗情報】
ミルクハウス(MILK HOUSE)
住所:秋田県大仙市大曲中通町9-20
営業時間:10時~18時(ラストオーダー:17時30分)
電話番号:0187-63-1787
定休日:月曜日 ※左記のほか不定休あり