【秋田県仙北市】紅葉の季節にぶら散歩!秋の絶景が楽しめる名所『抱返り渓谷』とは?
入口前では期間限定の猿回し公演も!仙北市が誇る晩秋の散策スポットへGO!
紅葉の季節に、自然の神秘と出会う。
四季折々の絶景と、溢れるマイナスイオン。仙北市が誇る名所といえば、角館の中心部から車で約15分の場所にある『抱返り渓谷』を挙げる方も多いのではないだろうか。特に現在の紅葉シーズンは、多くの観光客で賑わう散策スポットとして名を馳せている。
そんなわけで、いつもは愚直にメシの記事ばかり書いている私だが、今回は噂の名所をぶら散歩。以前訪れたときは、恋人たちがひっそりと散策を楽しむ「隠れたデートスポット」という印象だったが、今はバリバリのオンシーズン。角館駅から渓谷まで期間限定の「紅葉バス」が走り、入口前には多くの屋台がスタンバイ。さらに11月4日までは、日光からやってきたお猿さんが躍動する「猿回し」を楽しむこともできる。
大正15年に完成!秋田県内最古の吊り橋からエメラルドグリーンの絶景を眺める!
さっそく『抱返り渓谷』をぶら散歩していこう。遊歩道の入口付近には老杉に囲まれた抱返神社があり、そこからさらに3分ほど歩くと大正15年に架けられた赤い吊り橋が見えてくる。これがひとつ目の映えスポット「神の岩橋」だ。
この秋田県内最古の赤い吊り橋から見えるのは、エメラルドグリーンに輝く水面だ。徐々に色づき始めた木々と鮮やかな青色の世界。この日も多くの観光客が、そのビューティフルな景色にカメラを向けていた。
ちなみにこのドラクエに出てきそうな「神の岩橋」という名称は、かつて存在していた「神代村」と「白岩村」から一字ずつ持ち寄り名付けたんだとか。人が歩くと少々揺れるため、撮影の際はカメラやスマホをダイブさせないよう注意だ。
真っ暗な洞窟を超えた先に絶景が!抱返り渓谷の名スポット「回顧の滝」を目指す!
『抱返り渓谷』にはもうひとつの絶景ポイントがある。それが「神の岩橋」を渡り、そこから1.1キロ先にある「回顧の滝」。……なんだけど、入口には「クマ出没注意」の看板が鎮座。ぶら散歩から、ガチ散歩へ。ここから先はクマを警戒しつつ、歩きやすい靴で臨むのが良さそうだ。
晩秋のナチュラルな空気を感じながら、渓谷を歩く。マークー(熊)には注意が必要だが、急激なアップダウンが無く歩きやすいのが嬉しい。この日は天気が良かったため、多くの方がもうひとつの映えスポットを目指してハイキングを楽しんでいた。
たまにはのんびり歩くのもいいよな。……なんて呑気にしていると、突如リアルガチな洞窟が出現。それはまさに異世界への誘いである。
スマホのライトを照らしながら、静寂と暗闇に包まれた手彫りの空間をゆっくりと歩く。そしてそのトンネルを抜けると待っていたのは、轟々と水が流れ落ちる音。『抱返り渓谷』屈指の絶景ポイントに到着だ。
その美しさから、また振りかえり見たくなる滝。名前にそんな由来がある「回顧(みかえり)の滝」を眺めながら、こっそりマイナスイオンを補充。「神の岩橋」を渡ってから、滝があるこの場所まで約20分ほど歩いただろうか。元気な高齢の方も多く訪れていたのが印象的だ。
さて、せっかくだから入口前で紅葉グルメを楽しんで帰ろうかな。そんなことを企みながら、再び秋の渓谷を歩く。雄大な自然の中でのんびり呼吸しながら、心も体もなんだか若返るような気がした。
抱返り渓谷
所在地:秋田県仙北市田沢湖卒田(角館駅から車で15分)
問合せ先
仙北市田沢湖観光情報センター「フォレイク」(0187-43-2111)
仙北市観光情報センター「角館駅前蔵」(0187-54-2700)