新たな熱帯低気圧が発生、週明けにかけ沖縄周辺に北上か
台風8号は温帯低気圧に
台風8号はけさ朝鮮半島の北部に上陸しました。
その後、陸地の上を進み、北からの冷たい空気を巻き込んで、きょう午後3時に前線を伴った温帯低気圧に変わりました。
台風8号が消滅した一方で、タイトル画像にある通り、南の海上には新たな台風のたまご、熱帯低気圧が発生しています。
新たな熱帯低気圧が発生
フィリピンの東海上にはきのうから低圧部が発生していましたが、きょう午後3時、気象庁による実況天気図上で、この低圧部が熱帯低気圧に変わりました。
今後の天気図の予想をみると、あす28日(金)からあさって29日(土)にかけて、この熱帯擾乱(ねったいじょうらん)は熱帯低気圧のままゆっくりと北西方向へ進む予想ですが、29日(土)午前9時には、中心気圧が998hPaまで下がる予想で、これは台風一歩手前の状態ともとれる予想です。
気象庁からはまだ公式的に台風へ発達する予想は出ていませんが、海水温も30℃以上あることから、いつ台風へ発達する見込みとの情報が出てもおかしくないと思われます。
ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)
参考までに、ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)の計算では、きょう午後に発生した熱帯低気圧と思われる熱帯擾乱が発達しながら、31日(月)から1日(火)にかけて、沖縄付近を北上する予想です。(*上図ではあえて台と表示)
その後は東シナ海から転向し、来週の後半にかけて、日本海へ進むような計算となっています。
これはあくまでもヨーロッパ中期予報センターの計算による参考ですが、種々の計算でも、週明けにかけて沖縄周辺を北上する予想で比較的そろっていますので、目先は沖縄や奄美でまず今後の進路に要注意です。
なお、沖縄周辺からの進路は、日本の東から張り出している太平洋高気圧の勢力によるところが大きく、台風8号のように真っすぐ朝鮮半島方面へ進む計算もあれば、九州方面へ曲がってくる計算もあり、かなり不確実な状況です。
西日本方面でも今後の熱帯擾乱の動向に十分ご注意下さい。