お値段以上!オフィス街のオアシスの「栗蒸し羊羹」は手剥きの栗がごろごろ、優しい甘味のしっとり食感
突然ですが、和栗を使用したお菓子は皆さんにとってどんなポジションでしょうか?パッと思い浮かぶものによりけりかと思いますが、シンプルに僅かのお砂糖と塩を蒸かして裏ごしした栗にあわせた栗きんとんや上生菓子の栗きんとん、甘露煮をまるごと包んだお饅頭や大福など、どちらかというと特別なご進物やご褒美という感覚の方が多いのではないでしょうか。
しかし、東京都中央区の八丁堀では、もっとカジュアルに手軽に栗のお菓子を味わうことができるのです。今回は八丁堀の老舗「八丁堀伊勢屋」さんの「栗蒸し羊羹」をご紹介。
手剥きの栗がたっぷり!まるでイチョウを思わせる山吹色ですね、温かみがあります。こちらは蜜漬けにしてあるのですが、女将が栗の香りを大切にしているということもありさほど甘すぎないのもポイント。
しっとりとした潤い、それでいてもっちりとした弾力で楽しませてくれる蒸し羊羹。甘さを控え、すっきりとしたこし餡はそれこそ栗の個性を引き立ててくれる絶妙な塩梅。優しい気持ちになれる味わいは、羊羹って甘すぎる…甘露煮の栗って結構甘いよね、という方にもおすすめです。
デザートとして珈琲やお茶と一緒に召し上がっても重すぎないので、ちょっとお昼を軽めにして食後に和みのひとときを用意しておくというのも乙ですね。
そしてもうひとつ驚愕すべき点は、これだけ手間暇をかけた栗蒸し羊羹が、一切れ250円ということ…!二切れ購入してもワンコイン!もっとお支払いさせてくださいと言いたいのをぐっとこらえ、有難い気持ちと次もまたお菓子を買いにこようという気持ちで胸がいっぱいに。
次はお団子もいいなぁ…と、奥の工房でお団子を丸めていらっしゃる職人さんの手元を眺めながら思案。
お菓子によって出来上がりのお時間が異なりますので、お目当ての方はお時間を確認してからのほうがベターかと。
最後までご覧いただきありがとうございました。
<八丁堀伊勢屋>
東京都中央区八丁堀3-18-11
月曜~金曜 8時~18時30分
定休日 土日祝