とろりとした独特の口溶けと柚子に惚れ惚れ!天保年創業「天清酒万寿店」さんの蒸し羊羹は全種類制覇したい
日本における一年の中で、最も夜が長くなる冬至。夜が長くなる分睡眠時間が長くなる…と、いうわけではなく、むしろ短縮されてしまうような慌ただしさの時期と重なるのはいかがなものかと思うことも。
今年、北陸新幹線が開通したことでも話題になった敦賀駅。つい最近は、敦賀駅から金沢駅までの自動運転へ向けて動き出したというニュースも。その敦賀駅を代表するパワースポット、気比神宮の加護と共に1830年より和菓子屋さんを営み続ける老舗「天清酒万寿店」さん。
かつて旅人から作り方を伝授されたという酒饅頭が大人気のお店で、出来立ては散策にもぴったり!受け継がれてきた酒種を絶やさぬ努力のみならず、もうひとつロングセラー商品も新しい挑戦と共にお作りになさっているのです。
今回は天清酒万寿店さんの「皮ようかん」を冬至に合わせて、季節限定の柚子味にてご紹介。
お隣、滋賀県の丁稚羊羹に似ておりますが、
「氣比さん祭といえば、天清の皮ようかん(公式サイトより引用)」
と100年以上もの間評判の蒸し羊羹。これは観光客の方のみならず、氣比神宮例大祭にて昂った体を落ち着かせるにはぴったりなお菓子すね。
蒸し羊羹にしては心持薄いような印象ですが、その分竹皮の薫香を如実に反映させているこちらのお菓子。今回は季節限定の柚子味です。温かな色味が竹皮から登場すると、ほっと心が和むと同時に爽やかな柚子に食欲が刺激されるのもまた事実。
食感もまた不思議で、確かに一口かじるとむっちりとした蒸し羊羹特有の弾力が出迎えてくれるのですが、そこからは舌でとろりと溶けてしまうような、白餡そのものを溶かしているような感覚に。
あっさりとした白餡のため、ひと癖ある竹皮の芳香をたっぷりと吸い込み、それでいてしゃきっとした柚子ピールの甘露と白餡のコンビネーションもまた負けず劣らず…柚子ピールを噛みしめた瞬間のハーモニーに病みつきです。
つい背筋をピンと伸ばしたくなるような鮮やかな黄色、そして太陽の光をたっぷりと浴びた柚子。味わいや香りだけではなく、その色彩からも力をいただき、年末年始を乗り切りましょうか。
通常サイズの小倉や、他のフレーバーもお取り寄せにて購入することができます。
最後までご覧いただきありがとうございました。
<天清酒万寿店>
公式サイト(外部リンク)
福井県敦賀市神楽町1-4-9
0770-22-0296
10時〜18時
定休日 水曜・日曜