分かる人にはわかる、玄人向け、という言葉と遭遇した時、皆さんはどんな印象を受けますか？ジャンルによりけりかと思いますが、及び腰になる場合とそそられる場合があるかと思います。

実は私、日本酒も嗜む方ではありますが、あれこれ沢山飲んでいるかといえばそういうわけでもなく、好きかと言われたら好きですが、よく飲むとは言い切れない。という微妙なライン。

さて、日本酒の中でも希少価値が高く、飲食店で出会うことはあっても購入は非常に困難を極めるというものがいくつか存在していますが、その中のひとつが福井県にて酒蔵を構える「黒龍酒造」さんの商品。その黒龍酒造の純米大吟醸を造る際に生じる酒粕を使用したお菓子が、滋賀県を代表する和洋菓子店「たねや」さんと二度目のコラボレーション企画として登場！

今回は＜黒龍酒造×たねや コラボレーション企画＞第二弾として、「酒饅頭」をご紹介。

福井県の名峰、荒島岳にしんしんとに積もりゆく雪を彷彿とさせるような、白肌のお饅頭生地の上に刻印された黒龍酒造のシンボルマークとブランド名。

開封した瞬間から気になっておりましたが、口元に近づけてスンと一呼吸。これは一般的な酒饅頭の匂いとはちょっと違うぞ…！と。酒粕を発酵させて作る酒種ではなく、アルコール分を含んだ酒粕を直接生地に混ぜ込んでいるため、酸味を帯びた匂いではなく、甘酒そのもののようなふくよかで上品。主張がはっきりしているので、お酒が弱い方は圧倒されてしまうかも。含みを孕んだ芳香は、一呼吸おいて澄んだキレへと転換。

酒樽をイメージしたという形の如く、口に含めばまるで流れ出てくるような瑞々しいこし餡。小豆こし餡に白餡を合わせた半小豆餡という、コクがあっても比較的あっさりとしたタイプなので、小豆らしいあんこ感は比較的ライト。そのため、酒粕のまろやかさがずっと口の中にふわりと漂っているのです。

とはいえそこは酒饅頭。小豆こし餡の風味が静かに舌の上に広がる余韻と、蒸かされたお饅頭生地特有の旨味で集結。なぜでしょう、お茶ではなくおちょこかグラスを右手が欲しているのです…。

毎日のおやつとして身近な存在のお饅頭ですが、こちらはなんと1個540円！4個セットでの販売となっております。確かな実績と名高いブランド、それにふさわしい拘り抜かれたパッケージ…日本酒や黒龍酒造が好き！という方への贈り物としての方が重宝されそうな予感も。

価値を存じ上げている方へ、もしくは全く未知の領域という方を引き込む方への口実か…

私は自分へのご褒美となりました。

※販売店ならびに数量限定とのことですので、詳細は公式サイトよりご確認をお願い致します。

最後までご覧いただきありがとうございました。

柳谷ナオ