子どもの「集中力」を高めるコツとは?集中力が続かない子どもへできる親のサポート6選!
幼児教育講師のTERUです。
日々の子育て本当にお疲れ様です!
今日も前回に引き続き『子どもの集中力』をテーマにお話ししていきます。
前回の記事がまだの方はぜひ併せてご覧ください。
では、さっそく集中力を高めるために具体的にできることをご紹介します。
【子どもの集中力向上のためにできること6選】
1.集中できていないことを叱らない
これは土台のような心構えです。
やはり集中できていない子どもを「集中しなさい!真剣にやりなさい!」と叱るのは多くの場合逆効果となり、もっと落ち着かなくなっていくことが多いです。
自分に置き換えてみると簡単にわかるのですが、誰かに叱られた後ってその叱られたことに頭が持っていかれてイライラしたり、悲しかったり、悔しかったりして落ち着いて何かに取り組むのが難しいですよね。それは子どもも一緒です。
子どもを鼓舞する意味で良かれと思って叱ることもあると思いますが、それが結果として反対に子どもの集中力を下げてしまうこともある訳です。
そして、そのように集中できていないことを叱るということを繰り返していると結果として「自分は集中力がない」というセルフイメージを子どもにつけてしまう可能性もあります。
だからこそ、前回の記事でお話しした大人側が子どもの集中する姿への理解を深めることが大事であり、そしてなるべく叱らないということを大切にしていけると良いなと私は思っています。
2.集中をさせる工夫ではなく、集中を切らさない工夫をする
これは子どもだけの話ではないのですが、人は一旦邪魔が入ってから集中に戻るまでに23分もかかると言われています。
それを考えると、子どもになるべく集中してほしいと思うのであれば集中を切らさないための工夫を考えていくことが、実は非常にコスパが高いのです。
具体的には次のような工夫が考えられます。
外からの余計な刺激を与えない工夫
- 気になるものは見えないようにする
- 勉強のときは家の中の音を全て遮断する
- スマホの通知音などを消しておく
子どもの飽きに対する工夫
- 集中するときにいつもと違うBGMを流す
- 時折、勉強場所やBGM・照明などを変化させる
- 集中が切れたタイミングで取り組むものを変える
さらには
- 子どもがこちらを向いてきたら優しく微笑む
- 家族全員で集中して何かに取り組む
といったことも子どもの集中力には効果があるかと思います。
子どもは、ふとしたときに親の顔を見たりすることがあると思いますが、そのときに親が怖い顔をしていたり無視されたりすると不安になって集中が切れることもあったりするんです。
また、周りのみんなが集中している空気だと子どもも違和感なく集中モードに入りやすいものです。
3.集中力を育む『目を閉じて手だけで何かをする遊び』
ここまでは大人の関わり方や環境づくりで集中力に対してアプローチをする方法でしたが、今度は根源的に子どもの集中力を育んでいく方法についてご紹介します。
集中力というのは色んな要素が絡むので一概には言えないのですが、『集中力=自己コントロール能力=自制心』という考え方はできると私は思っています。
そこで、僕たち幼児教育の先生がよくするオススメの遊びが『目を閉じて手だけで何かをする遊び』です!
・目を閉じて積み木を10個縦に積んでみよう!
・目を閉じて、机の上にある10個の豆をお皿に入れてみよう!
・目を閉じて、箱の中にあるものが何か当てよう!
このように、手の感覚を研ぎ澄ましてする遊びは子どもの集中力を育んでくれると言われますので、何でも良いのでご家庭にあるものを使ってぜひやってみてくださいね。
4.集中し切った経験を積み重ねる
集中力というのは能力ではありますが、集中力を発揮してやり切った経験から次も頑張ろうと思う、そういった心のモチベーションとも関係していると私は考えています。
そんな集中してやり切った経験を積み重ねる上で、大人側ができる大事なサポートがあります。それは、
『集中し終えた後に欲張らない』
ということです。
私たち大人は、子どもが何かをやり切ったとき「これも今やっちゃえば後が楽だよ!」などと言って、さらに追加の課題を勧めてしまうことがありますよね。
子どものために良かれと思ってのことだと思いますが、子どもからしてみると最初に決めていたものを集中してやり切ったと思ったのに次の課題がやってきて、せっかくの集中成功体験がなんだか達成した感じのしないぼんやりとしたものになってしまうのです。
なので、最初に子どもが設定した目標があるならそれ以上を求めないことは実は子どもの長期的に集中力が育まれる積み上げになっているということですね。
5.集中できる脳を育むアプローチも忘れない
先ほど、子どもの集中力は自制心とも言えるとお話しさせていただきましたが、自制心を育む根源は『たくさん歩くこと』です。
歩くことで前頭葉が育まれていき、自己コントロールができ集中できる脳が育まれていきます。
また、『指先をたくさん使う遊び』をすることも脳に良いのでオススメです。
さらに、もう一つ集中できる脳を育むという意味で『砂糖を摂りすぎない』というのもやはり大事だと思います。
甘いお菓子やジュースを摂りすぎていると脳にも色んな影響があり、結果集中できなくなっていってしまうこともあります。
完全に摂らないというのは難しいと思いますから、適量になるようできる限りで意識してほしいなと思います。
6.親が一緒に興味を持って一緒に集中してあげる
これは幼児教育界で将来の集中力を育むために大切であると言われていることで、
『子どもがやっていることや子どもが興味を示していることに、親が一緒に興味を持って一緒に集中してあげる』
ということです。
これも前頭葉の発達に繋がっていると言われています。
もちろん日々忙しい子育ての中で、子どもの遊びや集中に全部付き合うなんて無理ですし、そこまでする必要はありません。
ですが、集中力を育むという1点だけにフォーカスするのであれば、お時間のあるときにお子さんの遊びを横で見守ってあげたり、一緒に遊んであげる。お子さんが小学生以上であれば、お子さんが興味があることに一緒に興味を持ってあげて会話をしていくでも良いと思います。
・自分が関心を持っているものに親も関心を持ってくれた
・一緒に何かをしてくれた
そんな体験が集中力にも繋がっていくということですね。
【テレビや動画への集中について】
最後に1つよくあるご質問なのですが
「テレビや動画に長時間集中しているのは集中力があると考えていいの?」
これに関しては、残念ながらNoだと私は考えています。
テレビやYouTubeなどは、集中しているのではなく集中させられているが正解です。
そこに知育的な要素があったり何か興味を広げたり学びのある意味のあるものであれば、集中させられているとしても良い影響があると思いますが、多くのエンタメ的なテレビや動画はそうやって没入させる仕掛けやなるべく長くみてもらえるような戦略で作られています。
なので、テレビや動画がダメということではなくあくまで集中力の観点から見たときの話ですが、それを子どもの集中力と捉えない方が良いと思います。
いかがでしたでしょうか?
今回の話が少しでも参考になれば嬉しいです。
皆さんの子育てを応援しています!