豊田章男社長がラリー中継の解説で出演!ドライバーとしての豊富な経験あふれるトークに興味津々
1月18日(土)23時30分〜24時45分にスポーツ専門テレビ局「J SPORTS」で放送される「WRC中継」にトヨタ自動車の豊田章男代表取締役社長が生出演し、解説を務める事になり話題となっている。
WRCは「世界ラリー選手権」。F1と並ぶ世界選手権で、ラリーの世界最高峰カテゴリーだ。その開幕戦となるのが、モナコ公国を中心に開催される「ラリー・モンテカルロ」。このイベントは1911年から始まったラリー競技の元祖とも言える伝統と格式ある大会で、そのDAY2の生中継に豊田氏が出演する。日本を代表する自動車メーカーのトップがモータースポーツ中継の「解説者」として出演するなど前代未聞。これは興味深い。
モリゾウとして、自らもレースやラリーに挑戦
豊田章男氏はモータースポーツファンやクルマファンには「モータースポーツを愛する社長」としても有名な存在だ。トヨタ自動車の開発ドライバー、成瀬弘氏(故人)に師事し、ドライビングの教えを受け、自らもレースに挑戦することになる。
ドライバー名は「モリゾウ」。自らステアリングを握り、ドイツの「ニュルブルクリンク24時間耐久レース」にも出場。2009年の社長就任以後は出場を控えていたが、昨年は4年ぶりに同レースに自らも開発に関わったレクサスLF-Aを駆って出場し、話題になった。
また2012年には愛知県で開催された「新城ラリー」にトヨタ86を駆って出場。昨年はTRD・トヨタテクノクラフトが主催する「TRDラリー」に複数回出場するなど、ここ最近はラリー競技に強い関心を示している。
創業者がレーサーだったという自動車メーカーはあるが、現代において社長自らがモータースポーツに参加するのは非常に珍しい。
草の根モータースポーツの活性化に貢献
豊田氏はインターネットポータルサイト「GAZOO.com」を立ち上げ、インターネットを通じたクルマの情報発信、文化の発信にいち早く取り組んだ人物でもある。またモータースポーツの普及にも積極的で「GAZOO Racing」のプロジェクトで、レース活動や商品開発を通じ、モータースポーツの楽しさを伝え続けている。
「GAZOO Racing」が特に積極的なのはレースのトップカテゴリーへの挑戦ではなく、グラスルーツカテゴリーと言われる、ユーザーが自らドライバーとして参加する参加型レースや競技の普及。昨年から始まった「トヨタ86/スバルBRZ」のナンバー付き車両によるワンメイクレース「GAZOO Racing 86/BRZ Race」は全7戦でのべ430台が出場するほど人気を集める、近年のモータースポーツ界では稀に見る盛況ぶりとなった。
「持つ楽しさ」「走る楽しさ」「語り合う楽しさ」をクルマファンと共に作り上げる「GAZOO Racing」の活動は今後も楽しみだ。今年もモリゾウ選手の出場は無いが、今年もニュルブルクリンク24時間レースに参戦する事が先日の「東京オートサロン」で発表された。
ドライバーとしての造詣の深さを感じよう
モータースポーツ中継での解説は初めて、とのことだが、自らラリードライバーとしても挑戦する豊田氏の解説は非常に楽しみである。中継では豊田氏のドライビングに対する熱き思いをぜひ聞きたいし、モータースポーツファンとしては是非これからの展望も聞きたいところ。
モリゾウ選手(豊田氏)の出演は1月18日(土)の23時30分〜24時45分、「J SPORTS 1」で放送される「WRC世界ラリー選手権2014開幕戦ラリー・モンテカルロ パワーステージ生中継」。ラリー中継を見た事がない人も必見の放送になりそうだ。
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