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安室奈美恵の引退に韓国も注目。“日韓クイーン比較”に人気女優の“オタク説”も?

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
9月16日に引退する安室奈美恵(公式サイトより)

安室奈美恵が9月16日に引退する。

デビュー25周年を迎えた2017年9月に引退発表後、昨年11月に発売したベストアルバム『Finally』が227万枚(オリコン調べ)を売り上げるなど、大きな反響を呼んできたが、いよいよ引退が目前に迫り、メディアで安室奈美恵の名を目にすることも一層増えたと感じる今日この頃だ。

そんな安室奈美恵の引退のニュースは、韓国でも話題になっている。

昨年9月の発表当時には、数多くの韓国メディアが速報扱いで報道していた。安室奈美恵と年齢が近く、韓国では何かと比較されることもあった歌手のイ・ヒョリと改めて比較しながら、安室奈美恵の経歴を振り返る記事なども目立っていた。

最近も、「“J-POPの女王”安室の引退を控え(日本)列島が大騒ぎ」(『国民日報』)、「安室奈美恵のラストライブで…宿泊予約戦争」(『TVリポート』)、「“9月に引退”コンサートDVDもミリオンセラー」(『エクスポーツニュース』)など、多くのメディアで取り上げられている。

30~40代男性から絶大な人気の“日本の2大女性アーティスト”

そもそも安室奈美恵は、以前から韓国で知名度が高かった。

例えば、最近はその変貌ぶりで話題になり健康面でガセネタが流れた元KARAのク・ハラは、デビュー当時、安室奈美恵に似ているとして韓国で話題になったことがある。

(参考記事:【画像】元KARAク・ハラの“変わりっぷり”が話題!! 「えっ、まるで別人のようだ…」

韓国の大手ポータルサイト『NAVER』には、著名人のプロフィールが掲載されている「人物検索」という欄があるが、その欄に安室奈美恵の略歴や受賞歴、作品一覧などが載っていることからも、韓国での知名度の高さがうかがえるだろう。

また、韓国には熱狂的なファンも多い。

特に、安室奈美恵がソロデビューし一世を風靡した1995年ごろに青春時代を過ごした30代後半~40代の男性、特に音楽や流行など日本のサブカルチャーを好む層からの人気は絶大だ。

当時、韓国の若者の間では4人組ダンス&ボーカルグループ「SPEED」と安室奈美恵が人気を二分していたというから面白い。

旧知のサッカー専門メディアの記者などは、わざわざ日本に彼女たちのCDを買いに訪れたことがあると話していたほどだ。

さらに、韓国の芸能人のなかにも安室奈美恵ファンがいるらしい。

昨年7月に人気俳優のソン・ジュンギと結婚したことも話題になった女優のソン・ヘギョも、安室ファンと噂されている一人だ。韓国のネット上には、ソン・ヘギョがデビュー間もない頃に自身の手帳に安室の切り抜き写真を貼り、満足げに微笑んでいる画像も出回っている。

結婚・妊娠も大きな話題に

韓国に熱狂的なファンもいる安室奈美恵。

最近は“次世代セクシーアイドル”といわれるRUIなど、韓国で活動する日本の芸能人も多いが、日本の歌手のなかで安室の人気と知名度は突出しているといえるだろう。

(参考記事:「美しすぎる!」とネットで話題に。韓国で活躍する日本芸能界の美女たち

もっとも、韓国で人気が高いことには、かなり前から安室奈美恵がメディアで取り上げられていたことも関係しているだろう。

実際、1998年の「日本大衆文化開放」以前にも、韓国メディアで安室が取り上げられることはあった。

特に、1997年にTRFのSAMとの結婚と妊娠を発表した際などは、韓国でも大きな話題になったことを記憶している。

最近は、韓国でも“授かり婚”(韓国では“速度違反”と呼ぶ)を公表する芸能人も増えているが、当時は芸能人の“授かり婚”が厳しい視線にさらされることもあった時代だけに、安室の結婚・妊娠にも注目が集まったのだろう。

(参考記事:新郎も新婦も韓流スター!! 韓国芸能界の“世紀の結婚”と呼ばれたビッグカップル列伝

また、安室奈美恵が韓国を訪れた際も、メディアの関心は高かった。

例えば、2004年にソウル市内のオリンピック体操競技場で彼女自身初となる韓国での単独コンサートの際も複数のメディアで報じられていたし、2015年にシャネルのクルーズコレクションに参加するため韓国を訪れた際も、「“11年ぶりに訪韓”安室奈美恵、美ボディが映える超ミニ」(『Newsen』)などと話題になっていた。

そんなメディアの注目度の高さも、韓国での安室人気に影響したことは間違いないだろう。

いずれにしても、韓国でも有名な安室奈美恵の引退。韓国のファンたちもその引退を惜しみつつ、日本を代表する“歌姫”が有終の美を飾ることを願っているに違いない。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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