河川敷でのゴルフ練習でボールを飛ばす危険行為 法規制は? #専門家のまとめ
河川敷のゴルフ禁止場所でゴルフの練習を行い、ドライバーでフルスイングを繰り返し、ゴルフボールを豪快に飛ばす危険な迷惑行為が問題となっています。法規制を含め、理解の参考となる記事をまとめました。
ココがポイント
▼近くに子どもたちがいてもお構いなしでフルスイングし、警察官が駆けつけると大急ぎで逃げる迷惑ゴルファーたち
▼河川法などの法律では河川敷でのゴルフ練習は規制されておらず、「ゴルフ禁止」の看板も迷惑行為防止のためのローカルルールにすぎない
・危険すぎる! 河川敷でゴルフ練習をしている人をたまに見かけるけど…法律で禁止されていないの?(e!Golf)
▼河川敷でのゴルフ練習は危険であり、管理者がゴルファーに注意しているものの、聞いてもらえないのが現状
▼河川敷でゴルフボールを打っていたケースについて、軽犯罪法違反で書類送検した例もある
・河川敷無法ゴルファーに法規制が 注意聞かない悪質ケースは告発も(ゴルフダイジェスト社)
エキスパートの補足・見解
ゴルフボールを人に当てて負傷させたら傷害罪や重過失傷害罪などで立件され、民事の損害賠償責任も問われることになります。そうでなくても、軽犯罪法が「相当の注意をしないで、他人の身体に害を及ぼすおそれのある場所に物を発射した者」を処罰の対象としているので、この罪に問うことも可能です。
現に国交省も、住民の苦情を踏まえ、軽犯罪法違反で積極的に刑事告発する方針を示しています。ただ、刑罰は拘留または科料どまりと極めて軽く、住居不定や氏名不詳、逃亡のおそれありといえる場合でなければ現行犯逮捕できません。法律や条例で明確に規制し、厳罰化を行い、抑止力を高めることも考慮されてしかるべきでしょう。事故が起こってからでは遅いので。(了)