【子育て】褒める子育て&叱る子育てどっちもNG!大切な《対等な子育て》とは?
こんにちは!さっこせんせいです☆
みなさんはアドラーという心理学者を知っていますか?アドラー心理学において、親が子どもに「褒めること」「叱ること」は否定されています。叱ってはいけないのはなんとなくわかるという方もいるかもしれませんが、褒めてもいけないとは一体どういうことでしょうか?
さっそくお話していきたいと思います☆
▷叱ってはいけない、褒めてもいけない子育てとは?
”叱らない&褒めない子育て”とは?
私が初めて子育てにおいて『叱ってはいけない、褒めてもいけない』を目にしたときは「何を言ってるの?子どもは褒めて育てなくちゃ!」と否定的な気持ちを抱きました。しかし、アドラーの言葉の意図を理解すると、納得ができたんです。
「叱る」や「褒める」は『能力がある人が能力のない人へくだす評価である』と彼は言っています。つまり「叱る」や「褒める」をする親子関係には、上下の関係が存在しているんです。目上の人に対して叱ったり褒めたりはしませんよね?つまり子どもを叱ったり褒めたりする行為は、無意識に子どもの存在を自分よりも下に見ている。という表れだというんです。
いや、ちょっと待って!だって子どもは親よりも未熟で、教えてあげないといけないことがたくさんあるし、いけないことはいけない!と正さないといけない!それなのに「叱っちゃダメ」「褒めたらダメ」は無理があるんじゃない?
と、私のように感じた方は多いのではないでしょうか?実際私は「叱る」も「褒める」も子育てには必要だと思っています。しかしアドラーの言うように、少なくとも子どもを下に見ない「叱り方」「褒め方」が必要だと思っています。なのでここからは、さっこせんせい流の想いを伝えさせてください☆
親子関係に大切なのは
先ほど少しお話しましたが、親子の関係は《上下の関係》になりやすいです。親として「教える」を意識するあまり、子どもへの指示や注意が多くなったりしませんか?上下関係が生まれると、上の立場の人はとたんに威圧的になったり口うるさくなってしまいます。会社の上司と部下の関係を想像してみるとわかりやすいかもしれません。
そして上の立場の人は下の立場の人に対する欠点や、自分の思った通りに動かない姿を見るとイライラを感じるようになります。まさに子育てで同じように感じること、ありませんか?子どもの失敗や困らせ行動に対してイライラする時、まさに私たちは子どもを「能力のない自分より下の存在」として見てしまっているのかもしれません。少し厳しい言葉になってしまいましたが、逆に言えばその無意識な上下関係を変えていけば、イライラが減るということです!!
では、どんな親子関係になったらいいのか・・・。親子関係に大切なのは《横の関係》です!同じ目線で対等に関わることが大切なんです!対等にと言っても、大人と同じ様に扱うという意味ではありません。子どもを一個人として扱うという意味です。
▷横の関係の築き方
とはいえ、子どもは未熟ですしどう見たって親の方が能力は優れています。どのようにしたら、横の関係として関わっていけるのか。私が考える横の関係を築くために大切なポイントは次の2つです!
《親子の横の関係を築くためのポイント》
・問いかける
・認める
親としてどうしても叱ったり注意したり、教えたいことは【問いかけ】ていきましょう!そして褒めたいことは【認めて】いきましょう!
叱るときは「問いかける」
子育てでは、どうしても叱らなければいけない場面があります。しかし「叱る」ではどうしても上下関係が発生して、叱っている親の方はイライラしたり口調がきつくなってしまいがちです。そこで私が伝えたい「叱らない叱り方」は「問いかける」ことです。
「何があったの?」
「なぜそれをしようと思ったの?」
「どうしたらいいと思う?」
そんなふうに子どもに問いかけることで、子ども自身にいけないことを気付かせます。実際、きつく「叱った」場合、親が伝えたい注意点は子どもに伝わっていないことがほとんどだと言われています。ママやパパの怖い顔や怒鳴り声への恐怖心からいうことを聞いたり、反省する様子を見せますが、何が悪いのか、何がいけないことなのかの本質までは気づけていないんです。悪い事を本当に反省してほしい、気づいてほしいというのなら、落ち着いた口調で問いかけ、子ども自身が考えられるように促す方が効果的なんです。(相手を傷つけたり危険な行為に対しては、場合によってはしっかりとした態度で叱る必要はあると思います)
また、なにか新しいことにチャレンジしたりできないことにぶつかった時に、親がしてしまいがちなのが「教える」です。この「教える」も立派な上下関係の表れですよね(汗)この「教える」に対しても【問いかける】をして、子どもと一緒に考えてみてほしいのです。
「どうしたらうまくいくかな?」
「どうしてかな?ママもわからないな」
「どこがいけないと思う?」
親が答えを教えるのは簡単です。しかし親に教えてもらって達成したことよりも、自分で考えて達成したことの方が子どもの自信に繋がり、子どもは達成感を感じられます。小さなお子さんとは一緒に考え、大きいお子さんにはぜひ自分で調べることにもチャレンジさせてあげたいですね☆
褒めるときには「認める」
子どもにはたくさん褒める言葉をかけてあげたいですよね。私は子育てには褒めることが大切だと思っています!しかし子どもへの褒め方には少し注意が必要だと思います。その注意点は2つあります!
《褒めるときの注意点》
・結果を褒めない
・評価しない
まず【結果を褒めない】についてです。
「100点とれてすごい!」
「もうできたの?早い!」
このような褒め方は「結果」を褒めた言い方です。なぜ結果を褒めることに気を付けてほしいのかというと、結果を褒められ続けた子は、結果が出ない時「できない自分はダメだ」と悲観的になりやすくなります。つまり「100点取れない自分はダメ」「早くなくちゃいけない」そう思うようになります。では、どうしたらいいのか。
過程を褒めてください!
100点取った子に対しては
→「勉強頑張っていたからだね!」
早くできた子には
→「集中してやっていたね!」
過程を褒めてもらえる子は、結果がダメだったとしても自分を否定せず、自分の頑張りを認められるようになります!そして結果がダメでも、またチャレンジしようという気持ちになりやすいのです。まさに自己肯定感の高い子になるわけですね!
2つめの注意点【評価しない】は、アドラーの言っていることと同じことが言えるかもしれませんが、
「すごいじゃん!」
「上手だね!」
などの言葉は、まさしく子どもに対して親が評価をしている褒め方です。こんなふうに声をかけると子どもは喜んでくれますよね!しかし…!評価した褒め方を続けていくと、褒められ依存になりやすいと言われているんです!
自由に!そして好きなようになんでもできるのが子どもの特権なのに、「すごいって言われたいからやる」「上手に描かないと褒めてもらえない」そんな風に思うようになったら、悲しいですよね…。ではどうしたらいいのか。それは、先ほどもお伝えした【過程を褒めること】、そして【認めること】です。
ここで「褒め方」のポイントを2つお伝えします☆
《褒め方のポイント》
・認めること
・気持ちを伝えること
【過程を褒める】も、まさに子どもの頑張りや努力を【認める】声かけですよね☆子どもたちが本当に求めていることは、褒められることよりもパパやママに【認めてもらうこと】なんです。
絵を描いて持ってきた子は、ママやパパに「上手に描けてる!」「ママにそっくり!」と、褒めて欲しいワケではないんです。『じっくり集中して描いていたね』『ママの絵を描いてくれたんだね、ありがとう』と自分のしたことを認めて(受け止めて)もらえるだけで十分なんです!
そしてママやパパの【気持ちを伝えて】もらえると、さらに嬉しい気持ちになります。たとえば、
△「お手伝いしてくれて偉いね!」
〇「お手伝いしてくれてパパ助かったよ!」
△「お片付け早かったね!」
〇「片づけてくれてママ嬉しい!」
ママやパパの気持ちを知ることができると、子どもは喜びます!そしてさらにやる気がでます!ぜひママパパの気持ちをお子さんに伝えてみてください☆
▷まとめ
褒める子育て&叱る子育てがNGだというのは、「評価した褒める方をする子育て」、そして「子どもを怖がらせていうことを聞かせる叱り方の子育て」がNGだということです。子どもと【横の関係】を意識できると、自然と【認める褒め方】【問いかける叱り方】ができてくるのではないでしょうか?
もちろん今すぐにできるようになることではありません。少し難しい話でしたよね。しかし最後まで読んでくださったあなたはきっと、このことを頭の片隅においておいてくれることでしょう。いつもの「叱る場面」「褒める場面」でちらっとでも思い出してもらえたら嬉しいです☆
最後までお読みいただき本当にありがとうございました!