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関西の飲茶文化をつくりあげてきた老舗「香港茶楼」で、お手頃ランチやチョイ飲みも【神戸市】

Hinata Yoshioka旅するフォト&ライター(神戸市)

今年で45年目を迎えるという「香港茶楼」。以前は一階のコンビニ部分に店舗があったというこのお店ですが、そう言えば昔そこに行ったことがありました。二階に移ってから、内装も最初は中国風の雰囲気だったのが今は香港風にイメージチェンジしたのだとか。

店内では、オーナーの簡さんご夫妻が現役でお店に立って接客している姿がありました。奥さんの智美さんはお客さんのテーブルに行って声をかけたりと、いつもとても気さくに接客しています。今日もいらっしゃるかな?と探してしまうくらい、ここの看板のような存在です。

席は広く取ってあり、窓も大きく自然光が心地よい空間でゆったりと飲茶を楽しみます。ランチ時はセットも幾つかあり、この日は両親と行ったのでそれぞれに違うものを注文してみました。

飲茶ミニセット1,700円は、牛肉焼売、豚肉焼売、水晶餃子、エビ餃子が小さなセイロに蒸されて出てきます。ツルッとした食感のエビ入りチョーフンや、春巻き、大根餅、五目餅、ゴマ団子と、最後にあんかけ焼きそばもしくは焼き飯が出てきます。

このセットにも出てきましたが、お店おすすめなのが点心。皮から手づくりのプリプリ食感のエビ餃子や、ミンチ感がしっかりと楽しめる豚肉焼売、牛肉の風味たっぷりの焼売など品数も多くて一個からオーダーができるそう。

しかも11時半から19時まではハッピーアワーでビールも¥380(キリンの一番搾り)、グループで飲茶をつまみながらチョイ飲みなんかもいいかもですね。

私は黒酢酢豚セットにしてみました。卵とコーンが入ったスープ、ライス、ザーサイ、サラダ、デザートが付いていました。お肉もゴロリと入っています。黒酢酢豚セットは900円で、ライスはプラス200円で焼き飯に変更できるようでした。

冷麺セットは、喉越しのいい麺に錦糸卵、チャーシュー、胡瓜などが乗っていて、醤油ベースで胡麻風味のタレがかかっていました。お酢などはテーブルの上にあるのでアレンジも可能でしたよ。冷麺とエビの入ったお粥、ザーサイ、サラダ、スイーツが付いていて900円。

厨房には中国と香港のコックさんがいて、本格的な中華が食べられますよとオーナーさん。1978年の創業で飲茶専門店の草分け的存在の「香港茶楼」は、神戸のみならず関西に飲茶という食スタイルを広げた"功労店"と言っても過言ではないと、グルメ本の記事にもありました。

当時からの味を守りながら、今現在もオーナー夫妻共に店頭に立ってお客さんたちや常連さんとコミュニケーションを取っている所が素晴らしいですね。お店に対する愛情のようなものを感じました。

新しいお店もどんどんと増えていく中、昔からあるお店に行って当時から今に至るまで現役でいらっしゃるような姿を見ると、どこかホッと安心するような感覚がありますね。飲茶文化を広げてくれたことにも感謝の想いです。

皆さんもぜひ、老舗の飲茶を楽しみに行ってみてはいかがでしょうか。

香港茶楼

香港茶楼ホームページ(外部リンク)
香港茶楼(ほんこんちゃろう)
兵庫県神戸市中央区北狭通3丁目2-3ニューグランドビル2F
アクセス元町駅(阪神)から211m
営業時間11:30~15:00
17:00~21:00(L.O.20:30)
定休日:水曜日
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旅するフォト&ライター(神戸市)

旅なしに人生は語れない、ノマド系フォトライター。国内から世界各国まであちこち歩きまわって取材する、体当たりレポートを得意とする。趣味は美味しいもの食べ歩き、料理、音楽、ダンス、ものづくり、イベント企画などなど、気になる物には何でも手を出してしまう。南国気質で、とにかくマイペースな自由人。

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