SIX LOUNGE 骨太なロックを鳴らし続ける大分発のバンドが放つ“超”ラブソング「リカ」が話題
大分発の3ピースロックバンド・SIX ROUNGEのラブソング「リカ」が、リリースから7年の時を経て話題沸騰中
大分発の3ピースロックバンドSIX LOUNGEが大きな注目を集めている。彼らの楽曲「リカ」がTikTokで関連動画再生回数が2.3億回を超え(10月20日現在)、Billboard Japan Chart「TikTok Weekly Top 20」で初の1位を記録、10月6日には人気YouTubeチャンネルも登場し同曲をパフォーマンス。現在(11月6日)までに約275万回再生を記録するなどさらに広がりを見せている。
SIX LOUNGEは2012年に大分県で当時高校生だったヤマグチユウモリ(Vo/G)とナガマツシンタロウ(Dr/Cho)の二人を中心に結成。2015年イワオリク(B/Cho)が加入し同年、代表曲の一曲になった1stシングル「メリールー」をリリース。その親近感とどこか憂いを湛えるメロディを、ヤマグチのエモーショナルなボーカルが、リスナーの心に真っすぐ投げ込むストレートで泥臭いロックは、瞬く間にライヴハウスシーンで熱狂的な支持を得る。
2018年メジャーデビュー、結成10周年を迎えた2022年ソニー・ミュージックレーベルズに移籍
2018年4月ユニバーサルミュージックからミニアルバム『夢うつつ』でメジャーデビューを果たす。より音楽性を広げ進化を続け、結成10周年を迎えた2022年にソニー・ミュージックレーベルズに移籍。EP「ジュネス」は、初の試みとして、過去に対バン経験があるScoobie Do・マツキタイジロウをアレンジャーとして招き、新しい空気を取り入れ、純度が高いロックンロールを鳴らし続けるため、変わらないために変わっていく彼らの強い意志を感じる作品が完成した。
そして今年3月にリリースした「キタカゼ」が人気TVアニメ『僕のヒーローアカデミア』6期第2クールのエンディングテーマに起用されると、彼らの音楽がさらに広がりを見せる。そんな中、3月12日放送の『Love music』(フジテレビ系)で、ゲストのaikoが「凄い!と思った恋愛ソングの歌詞」として、赤い公園「いちご」、坂口喜咲「夏の姫」、そしてSIX LOUNGEの「リカ」をピックアップした。
音楽番組『Love music』でaikoが取り上げたことをきっかけに、SNSで拡散、大ヒットに
aikoは同曲の<リカ、君だけは幸せにさせないよ 一緒に地獄をみよう 2人だけ>というフレーズが印象的と紹介し、「歌詞を愛憎っていうか、愛が深すぎて憎しみというか、もっと狂気的なものに変わる歌詞を書いてる方はたくさんいると思うんですけど、これが一番私は狂気を感じて、こんなに果てしない愛を男性のバンドで…。怖いっていう気持ち反面、こんなに思ってもらえる本当にギリギリのところの歌詞にすごく惹かれて」と絶賛した。aikoは実は数年前からことあるごとにこの曲をラジオなどで紹介していて、改めてテレビで紹介したことでその後口コミでジワジワと広がり、TikTokへと波及していった。
「リカ」は2016年6月発売のアルバム『東雲』の収録されいる楽曲で、SIX LOUNGEのほぼ全ての作品の作詞を手がけているドラムのナガマツが歌詞を紡いだ。大きな反響を受け、8月に7年越しに再録バージョンを配信リリースし、ストリーミングでの再生数を伸ばし、Spotifyの公式プレイリスト「Buzz Tracker #バズトラ」でSIX LOUNGEがフィーチャーされ、冒頭で紹介した“現象”となり、現在もその勢いは止まらない。
メンバーが思い描く「リカ」像をもとに人気イラストレーター・ますだみくにが描き下ろした配信ジャケットも話題になったが、9月20日にはますだみくによるストーリー仕立てのMUSIC VIDEOが公開され、歌詞の世界観に寄り添った映像は、視聴者の想像力をくすぐり、その解釈などについて様々なコメントが寄せられ、現在(11月6日現在)までに約190万回視聴されている。そして10月6日には「THE FIRST TAKE」で3人は「リカ」の一発撮りに臨んだ。
「THE FIRST TAKE」で「リカ」を披露。ヤマグチのボーカルから伝わる人間臭さと色気が、そのきれいごとでは済まされない本当の愛の温度を伝えてくれる
3人とは思えないシンプルだが豊潤なサウンド。再録音源とも異なるアカペラを交えたスペシャルアレンジで披露した「リカ」は、<君だけは幸せにさせないよ>という狂気的な深い愛から生まれる情念が描かれているが、ヤマグチのボーカルから伝わる人間臭さと色気が、そのきれいごとでは済まされない本当の愛の温度を、まっすぐに伝えている。
レーベル移籍後初のフルアルバム『FANFARE』は、進化を続け“深化”したロックバンドの姿を捉えた快作
「リカ」で彼らの音楽に初めて触れたリスナーが、さらにSIX LOUNGEの深い世界にいざなってくれるのが、レーベル移籍後初のフルアルバム『FANFARE』だ。結成10年を超え、キャリアを積みながら手にしたものと、バンドの核にある変わらないものとを交差させ、更新。柔軟に変革していくポジティブな精神で挑戦するその姿は、ロックロールバンドとしての矜持を感じる。
2曲目に「俺たちのファンファーレ」という作品が収録されているが、1曲目の1分弱という短さの中にパンクスピリットを刻んだ「アナーキー・イン・ザ・人生」が自身とずっと応援してくれているファン、そして新しいリスナーに向けた、高らかなファンファーレに聴こえる。ストリングスが美しい優しいバラード「エバーグリーン」、ストレートなロックンロール「モモコ」、これまでにはなかった曲調のメロディとグルーヴが印象的な「エニグマ」を始め、進化を続け“深化”したバンドの姿が鮮やかに映し出されているアルバムだ。
ニューアルバムを引っ提げた来年1月まで続く全国ツアーがスタート
このアルバムを引っ提げ、10月22日地元・大分からスタートさせ、2024年1月18日のZepp Shinjuku(TOKYO)まで続く全国ツアー『SIX LOUNGE TOUR 2023-2024"FANFARE"」で純度の高いロックを体感し、彼らの“芯”にあるものを心で受け止めて欲しい。