成功率10%以下を60%に引き上げる!40代でも結婚できる人の共通点4箇条
■女性の婚活の「崖」は3つある…29歳、34歳、39歳。では40代婚活は?
40代で結婚できる確率は結婚相談所全体の調査では10%を切っていて、「国立社会保障・人口問題研究所」のデータでも、30代後半~40代前半のアラフォー女性で、5年以内に結婚している人は7%とも言われています。
しかし、最近、私の結婚相談所では40代の女性が3人立て続けに結婚しました。弊社では、全体で1年以内に約80%が成婚しますが、そのうち40代は20%を占めています。そして40代女性の1年以内の成婚率は、マリーミー全体だと約40%、私のコースだと約60%です。
40代女性の婚活成功の難しさを語る上で説明したいのは、女性の婚活にある3つの年齢の壁です。それは、29歳、34歳、39歳になります。
まず29歳。女性の初婚の平均年齢は29.6歳で、ここが1つの壁と言えます。
そして34歳と39歳。これは一般的に高齢出産が35歳以上と言われるためで、年齢を重ねるにつれて出産のリスクが高まることから来ています。
40代女性は、上記3つの年齢の壁のあとに婚活を始めるわけで、通常不利だと言われますが、成婚した40代女性には共通点があります。それは「彼に出会って、素直な自分を出せたから結婚を決めた」というもの。まずは婚活事例からお伝えしましょう。
■天真爛漫でストレートな性格に男性がベタぼれ! 40代ヘアメイク女性の事例
女性は40歳のヘアメイクさんで、男性は7歳年上の会社員というカップル。この女性は入会時39歳で今年中に結婚すると宣言して、40歳の誕生日にプロポーズされました。
男性は彼女の天真爛漫さや、ハッキリと自己主張する所を魅力的だと言います。
例えば印象的だったのは、彼女とのお見合いのとき、第一印象はムスッとして見えたよう。ただ実際話し始めると「いっぱい喋ってくれて、気が楽になった」そうです。それ以降会えば会うほど惹かれたので、3回目のおうちデートで思い切って、「最初に会った時は表情が怖かったけど、話し出したらすごく明るかった。どうして?」と聞いたら、「あぁ、実は、あなたの髪型と眉毛が変だな~と思ってたの。私に切らせて! はい、ここ座ってね」と言って、あっという間に仕上げたそうです。
一方の彼女は、結婚の決め手を「彼となら自分の望んでいる結婚生活を送れると思ったから」と話していました。結婚観のすり合わせも、彼女らしい伝え方でした。「私は仕事柄、夜の10時や11時に帰宅することが多くて、料理は好きだけど普段はできない。掃除もする時間がないの。だから、一番いい家電を買い揃えてから結婚してほしい!」とハッキリ言ったそうです。
「男性にこれをやってほしい」ではなくて、「拭き掃除ができるロボット掃除機が16万円で、乾燥機能付きのドラム洗濯機が37万円、食洗器が10万円ね、これで解決しよう」と言ったのです。男性は「全部買おう!」と答え、「この人と結婚したい」と思ったのだそう。
「男性に対して、本音を言えない」という女性は非常に多いのですが、それでいて「察してほしい」と願い、出来ないと、「気が利かない」と言って怒ってしまうケースが多々あります。そんな中、今回の成功事例の「素直で正直な自分を気負わず出せること」は、大きなポイントになりました。
■「40代女性」の幸せな結婚に必要な4か条
上記の事例とも関係しますが、弊社での40代女性の婚活を分析した結果、特に必要なのは以下の4つです。
1.構えすぎず、言いたいことはストレートに!「自己主張」を身に付ける
「○○は男性にやって欲しい」「男性が配慮すべき」などと考えると、相手は同じ考えではありませんから当然上手くいきません。例えば「今日はシャンプーを買いに行かなきゃいけないのに、婚活デートはハイキング? 帰りが遅くなって買いに行けないじゃない!」「初めにやりたいことを聞いてほしかった」などと考えてしまうと、イライラするかもしれません。でも、それならばあなたから提案すればいいのです。「今週末のデートだけど、シャンプーを買いたいから○○のドラッグストアに寄っていい? 近くにレストランがあるから、そこでランチしましょう、予約しておきますね!」と言えるようになりましょう。
特に恋愛経験の少ない女性は、男性に対して構えすぎて、「そんなこと言ってもいいんですか?」「私には言えません」と言います。前述のヘアメイクの女性も最初はそうでしたが、私を話題に出して「これを聞くように言われた」と言って聞きたいことを質問したり、少しずつ本音で話していったそうです。つまり婚活を通して、異性とじっくり向き合う訓練をして、そういう技術を身に付けたということです。
2.「目的と戦略」を考え、「理想」ではなく「向き合える」人を探す意識で!
40代の婚活は、まず目的意識を持つことが重要です。
自分はどういう風に生きていきたいか、どういう結婚生活をしたいかという結婚観を決め、それに寄り添ってくれる人、向き合ってくれる人を交際を通して見極めていきます。「理想の人を選ぶ」という考え方ではなく、「自分と向き合える人を懸命に探す」という考え方を持ちましょう。
「なんでそんなことを私がやらなきゃいけないの」「できて当たり前でしょう」というように、人を評価したり欠点を見るような考え方では結婚はできません。これからの自分にふさわしい男性は、あくまで自分の生き方や結婚生活に寄り添って向き合ってくれる人であればいいのです。
3.「男性は女性より稼ぐもの」という固定観念はNG! 世帯収入で考え、夫婦別財布を前提に
結婚が難しい40代女性は、自分が高収入でも、それ以上に高収入の男性を求めがちだという特徴があります。
「十分な収入があって仕事も続けたいと考えているのに、どうして自分以上に稼いでいることを必須条件にするの?」とお聞きすると、「男性は女性より稼ぐもの。私はこれだけ頑張っているのだから、それ以上でないと尊敬できない」とおっしゃるケースが多いです。ですが結婚生活で2人とも多忙では、お互いに余裕が全くもてません。自分ができないことをやってくれる人、と考えたほうがパズルのピースがぴったりとハマることもあるでしょう。
収入に関しては、必要な世帯収入で考え、夫婦別財布にするのがアラフォー以上の婚活の常識になってきています。昭和世代のイメージから、「男性なら自分以上、いくら以上」と考えるのはやめるようお伝えしています。
4.仕事の鎧を脱げないなら、服装とイメトレで変えていく
婚活には、感情を入れずにお相手と自分の相性を分析し、戦略的に考える視点も必要です。
好きだとか嫌いだとかではなく、どうすれば相手ときちんと話が出来るのか、お互いの考え方を理解しあえるのかを考え、対策を練るということです。それは仕事ではみなさんやっていることで、仕事モードになれば出来るようですが、ただお見合いや交際の最中もいわば仕事の鎧を着たままでいると、近寄りがたくなってしまいます。
40代ともなると仕事で責任ある立場になる方もいらっしゃいますから、自分が上司、相手が部下のようなやりとりになってしまうことも。一緒に過ごす時間まで職場のように緊張が走っていては疲れてしまいますし、結婚してリラックスしながら過ごす想像はできません。結果、40代キャリア女性は、相手男性から「怖い、怒られた」という印象を持たれてしまうこともあります。
実際に、多忙で仕事のあとにスーツ姿のままお見合いに行くと、仕事モードが抜けないというキャリア女性がよくいらっしゃいます。そういう場合は、平日のお見合いは一切やめて、土日に婚活専用の服や華やかなメイクに身を包んで、婚活モードになっていただくことを勧めています。
また、気持ちの面で素を出せない方には、小学校4年生の自分が幸せな家庭で過ごしているイメージをしてみてください、と申し上げています。様々なご家庭があるとは思いますが、想像でいいので、安心できる我が家で、可愛く甘えられる相手と過ごすイメージトレーニングをぜひしてみてください。
数回のデートをして交際が進んできたら、お相手男性に少しだけそういう面を見せるのです。キャリア女性として自立している女性の無邪気な一面を見ると、グッと距離が縮まるもの。リラックスするとこんなにかわいらしいところがあるんだ、というギャップがプラスに働くはずです。
年齢やキャリアを重ねて、背負うものが増えた方こそ、自分らしく楽になれる結婚をしてほしいと思っています。いくつになっても結婚できる自分になるために、ぜひ一歩踏み出してみてください。
【この記事は、Yahoo!ニュース個人のテーマ支援記事です。オーサーが発案した企画について、編集部が一定の基準に基づく審査の上、オーサーが執筆したものです。この活動は個人の発信者をサポート・応援する目的で行っています。】