日本人同士の「国際婚活」、背景にはITと半導体!? 海外赴任の変化も
2024年も後半に入り、下半期により強まっていきそうな婚活の傾向として「国際婚活」の現状をお伝えします。
私は恋愛・結婚にまつわる様々なお悩みにお答えするラジオをYouTubeで配信しているのですが、最近目立ってきているのが「国際婚活」です。国際結婚は国籍の違う者同士の結婚ですが、「国際婚活」は仕事等で海外に駐在されている日本国籍の方が、海外に居いながらオンラインなどを駆使して日本の方と婚活することを指しています。
背景を交えてお伝えします。
■女性も増加、海外赴任の変化
仕事で海外赴任する人たちといえば、かつては大手商社勤務の若手男性が多かったのですが、最近は、26~34歳くらいの独身女性が増えています。年齢的に結婚・出産と仕事を天秤にかけざるを得ず、海外に居いながら婚活したいというご相談が増えています。
ふと気づいた節目のときに、やっぱり母国である日本で、価値観が近い日本人と結婚したいと思うようになった。しかし、現在日本で働く男性を、自分が居いる海外に連れてくるのは難しいと考え、「数年後、自分が日本に帰るときに、パートナーがいる状態にしたい」「お相手ができたら、日本にある外資系企業に就職し直す」という考えをお持ちの方もいらっしゃいます。
結婚して家庭を持つなら物価が安く、住みやすい日本に戻りたい。でも、何もない状態で帰国するのではなく、しっかり稼がせてもらった海外での仕事がひと段落したら日本で転職したい。それも、結婚相手がいる状態で帰国したい――と計画的に動いていらっしゃいます。
■背景に半導体、ITの進化も
業界としてはIT外資の方が目立ちます。産業の変化によって婚活は動き、変わっていきます。コロナが明けて、半導体のグローバル企業を持つ台湾が盛り上がっていて、日本に工場を作り、中国などに輸出する……などアジア圏全体を取り巻く状況が目まぐるしくなっています。
かつての海外駐在と言うと、大手商社勤務で3~5年単位で、欧米・、中東・、アフリカなどの様々な国に赴任されていましたが、半導体の兼ね合いで、IT関連の人がアジア圏を中心に、半年~3か月スパンで日本をと海外を行き来するケースが目立ちます。
数週間から一ヶ月、台湾に行き、一時帰国して、翌月はベトナムや韓国へ。仕事もリモートを駆使していて海外と日本の境がなくなってきているので、婚活も同じ感覚でおこな行えるようになってきています。
逆に、前者のパターンで長期間海外に住んでいた方が、コロナの収束もあり、改めて日本に帰ってこ来られようとしているケースもお見受けします。
海外にいながらでもリモートで日常をシェアできれば、実際に対面したのは数回であっても、しっかりと仲を深めてご成婚される方が増えています。
■長期休みを取らず、アメリカ在住で半年で成婚した事例
以前ラジオにご相談があり、私がアドバイスした事例をお伝えします。その女性はアメリカ在住。現地の大学院を出て資格を取り、就職。34歳になり、36歳までに日本で結婚したいと思うようになったそうです。
まずはリモートで活動できる結婚相談所に入り、10人とオンラインでのお見合いを組むことをおすすめしました。夏休みの2週間で帰国し、そこでオンラインお見合いを通過した3人と集中して数回ずつ、対面でデートをしていただきます。空港に迎えに来た男性と、見送りに来る男性が別の人という、忙しくも贅沢な状況となります。
その後、いいなと思った方とは交際期間を継続していただき、アメリカに戻って1か月はリモートデートでコミュニケーションを取り合い、秋までにひとりの人に決めていただく計画にしました。
東京都内在住同士であっても、週1回×1時間くらいのデートを重ねたとして、1か月間の累計は4~5時間。
しかし、2週間の帰国で集中して3人と、3回×2時間のデートを行えば、より中身が濃いデートをすることも可能なのです。会えない期間も、リモートデートでルームツアーをして生活感を共有しあうこともできます。遠距離婚活は、一緒に乗り越える壁があり覚悟もいる分、丁寧に向き合う必要があり、気軽な遠足デートよりも真剣度が高くなっていきやすい傾向があります。
なお、私の結婚相談所では、月1回のカウンセリングをリモートやLINE通話でおこな行うことができれば、それ以外は日本中、・世界中のどこに住んでいても同じでように活動出来ます。リモートでの完結も可能です。
私がYouTubeで国際婚活の相談に乗っているのをご覧になって自分にも当てはまる
かもと思って、入会希望をくださる方も多い状況です。海外にいながら、日本の価値観で日本の方とマッチングしたいというご希望は今後も増えていくことが
予想されます。これからも、みなさんの様々なお悩みに寄り添った婚活を応援します。