老舗なのに「ニューホープ軒」 醤油の効いた背脂系で分厚いチャーシューが激ウマ!
東京メトロ東西線・南砂町駅から徒歩15分。
清洲橋通り沿いに古びた黄色いテントのラーメン店が見えてくる。「ニューホープ軒」だ。
黄色くて「ホープ軒」となれば、千駄ヶ谷の「ホープ軒」や吉祥寺の「ホープ軒本舗」が思い出されるが、このお店はそことは関係はない。
千駄ヶ谷の「ホープ軒」が昭和50年代に「ニューホープ軒」という名前で営業していたことがあったので余計にややこしく、さらには八王子にあった別の「ニューホープ軒」の系列店という説もあり、これまたややこしい。
どちらにしても、それだけ当時の「ホープ軒」のブームが物凄かったということなのだろう。今でいう“二郎インスパイア系”のような動きだろうか。
前段が長くなったが、この「ニューホープ軒」は古びた外観からもわかる通り、老舗で創業35年以上になる。
インスパイア系でもこれだけ長く続けば本物だ。
営業時間は昼は11:30〜13:00、夜は16:00〜22:00。昼の営業時間がとても短いので注意しよう。
営業中は店の横の黄色いランプが点灯している。店の中も暗いので入るのになかなか勇気がいる。
席はカウンターのみでこれまた年季が入っている。
ラーメンは550円。メニューの一番右端にある「ジャンボラーメン」は麺が2玉入っている名物メニューだそう。
分厚いチャーシューが絶品!
チャーシューメンを注文。
具はチャーシュー5枚、モヤシ、メンマ。麺は中太麺。
スープは背脂の浮いた豚骨醤油系。豚骨はそれほど厚みはなく、醤油がしっかり効いている。
「ホープ軒」に比べて背脂感は控えめだが、物凄く美味しい。
そして特筆すべきはチャーシュー。
塩味が高めだが、分厚くて肉感がしっかり。何枚食べても美味しく、まさにご馳走チャーシューだ。この分厚さのチャーシューが贅沢に5枚入っている。
卓上にはニンニクと辛味噌があって、辛味噌は特にピッタリ。味変で飽きずに最後まで食べられる。
メディアで見たことは殆どないが、最高に美味しい一杯だった。
老舗の味そのままでノスタルジック感満載。ネットやSNSで情報に溢れる時代、こういう情報の少ない古いお店の価値は今までより一層高まる。
ニューホープ軒
東京都江東区南砂5-13-6
03-3640-3576
※写真はすべて筆者による撮影