予約が出来ない中華の名店。地元民のみならず全国から訪れる、本場の味を求めて開店前から行列の人気店。
長崎の繁華街
新地中華街で有名でもある中華の街長崎。その長崎市内の繁華街、思案橋横丁にある中華の名店は「康楽」。なんて読むのだろうと思う人も多いと思いますが、「かんろ」と読みます。なんとこちら、予約が出来ないので、開店前から多くの人で行列となる人気店です。地元民はこよなく愛するお店ではありますが、最近は旅行などで遠方から訪れる方も多いのだとか。中華街とは位置は異なりますが、思案橋電停から歩いてすぐ、長崎の美味しいお店が立ち並ぶ通りの一角にあります。
創業昭和28年という長い歴史を持つお店です。長崎には新地中華街に代表されるように、古き良き中華料理店が多く存在します。その中でも「康楽」は、18時から22時までの4時間しか営業していないという異彩を放っています。そんなお店だからこそ、訪れたくなる気持ちが強くなるのかもしれませんね。
ちゃんぽん
長崎といえば〈ちゃんぽん〉ですが、もちろん「康楽」の味は絶品。「長崎で1番美味い」という地元の人も数多く。長崎を代表する名物メニューですが、これぞ本場の味と思える美味しさです。海鮮に豚肉、キャベツにもやしなどの野菜がたっぷり。そして、ピンク色のハンペンが長崎ちゃんぽんの特徴的なところです。
鶏ガラをベースとしているスープには、海鮮や豚肉の旨味や野菜の甘みなども加わり濃厚かつ深みある味わいに仕上がっています。様々な具材の味が交わるスープに、もちもちっとした麺が良い感じに絡みます。濃厚ながらもさっぱりと、味と旨味がしっかりと伝わる、麺もスープも絶妙のバランスなんですよね。
皿うどん
もうひとつの長崎名物は〈皿うどん〉。これもやっぱり食べたい。麺が、もちもちの太麺とパリパリの細麺から選ぶことができます。長崎といえば、パリパリ細麺のほうが印象深いですね。最初はパリっとしているのですが、あんかけと馴染んできた時の食感がまた美味しいんですよね。
あんかけは鶏ガラベースの出汁を使っており、とろりと熱々です。具材は野菜たっぷりで海鮮や豚肉も入っており、ほんのり甘く優しい味わいです。そして長崎の皿うどんは、金蝶ソースをかけて味変。ガッツリかけてもいいくらいで、食べたらわかる、絶品なんです。ソースが味を濃厚にし、スパイシーな刺激も加えてくれる、これが本当に最高なんです。
炒飯
炒飯もまた美味しい。ふんわりと仕上がっていて味わいも良い。
細かく刻まれた具材と散りばめられた卵がいい感じに絡みます。福神漬けが添えられているのも面白い。
コース料理もあり、もちろんですが本格中華が豊富にいただけます。3人から4人くらいだと、いろんなメニューが楽しめそう。エビチリや餃子、酢豚に春巻なんかも美味しいですよ。
1階はテーブル席、2階には円卓の席が用意されていますが、2階は入れるか入れないかはその日次第。基本は1階のみで、営業時間中でも材料がなくなり次第閉店となります。中華街にあるお店とは一線を画すお店ではありますが、味は間違いない。地元民がオススメする、本場の味はここにあり、それが思案橋横丁にある「康楽」です。最近では旅行などで全国からも訪れる方も多いよう。それだけ美味しい〈長崎ちゃんぽん〉がいただける老舗です。
康楽 (かんろ)
住所:長崎県長崎市本石灰町2−18
営業時間:18時00分~22時00分
定休日:月曜日
アクセス:思案橋駅より徒歩3分
駐車場:近隣有料