ネオン街で豚骨臭に誘われて。イニシエ系の香りがする純豚骨100%の濃厚とろり、山盛りねぎラーメン。
豊前田という繁華街
下関の彩る繫華街の豊前田という街。いわゆる艶っぽい街並の中に、豚骨臭を漂わせ、イニシエ系の香りがするラーメン屋さん。インパクトのある煌びやかな看板の「竹兆ラーメン」は、深夜に行列ができる、この街の〆のスポットとして人気のお店です。地元の方々からは賛否両論あるようですが、ラーメンとはそんなもの。自分の好きな味を食べればいい、個人的にはそう思います。下関駅から徒歩10分もかからない、そんな繁華街を楽しんだなら、やはり食べたい〆のラーメン。
店内にも豚骨臭が充満し、それがまた食欲をそそります。19時から営業の夜のみスタイルですが、開店から多くの人が訪れています。テーブル席が並ぶスペースに厨房前にはカウンター席、そしてその奥に小上がりの席もあり、昔ながらのラーメン屋さんといった雰囲気です。
メニューは豚骨一本。そこに〈チャーシュー〉や〈もやし〉など定番のトッピングから、〈揚げにんにく〉や〈キムチ〉など面白いメニューも。そこで気になるのがこの「竹兆名物 元祖ねぎバカラーメン」。わざわざ店内外にアピールしているものだから、これは食べたい!ということで注文。
元祖ねぎバカラーメン
器全体に敷き詰められた緑鮮やかな〈ねぎ〉はインパクト大ですね。スープや麺は全く見えません。ひたすらに〈ねぎ〉そんな一杯です。下関の名産でもある、香り高き「安岡ねぎ」を使用しているそう。下関名物の〈ふぐ料理〉の薬味にも使われているといブランドだそうです。ただ、うどんやラーメンに使用するものは、さすがにふぐ料理に使われるものとは同じではないようですが。それでも地元名産を使っているというこだわりはいいですよね。
横から見てもこのボリューム。細かく刻まれたねぎの山です。このねぎがシャキシャキで、水分も豊富で潤いも溢れ、食感から味わいから最高です。
豚骨100%のシンプルで、濃すぎず薄すぎずな濃度。そこに元ダレの効いたスープです。博多の豚骨とはまたひと味違う、地元の人に聞けば、筆者は存じ上げないのですが宇部ラーメンなのだとか。
ねぎの脇に3枚並んだチャーシューもなかなかのボリューム。ノーマルのラーメンと比べれば、豪華な仕上がりだと思います。この豚骨臭溢れる一杯は個人的にはかなり好みです。
中太サイズくらいのストレート麵。博多の豚骨に比べたら少し太めの麺。もちもちとした食感で、やわめでいただいても美味しい感じです。このくらいのやわさ加減がスープにも丁度あいますね。
ねぎバカラーメンは、ねぎの水分でスープがいい感じに薄く調和されます。ノーマルだと、もっと塩味の効いたカエシなんだろうなと思いながら、ただ薄まるわけでなく、ねぎの旨味も加わるので、ちょうどいい味わいとなります。
脂感が控えめのさっぱりとしたチャーシュー。これも塩味が効いていて、スープに良い味わいを加えてくれます。
激辛辛子高菜を別皿で注文しました。結構な辛さですが、スープに刺激を加えてくれる味変を楽しめるアイテム。酒のアテにもいいかも。
サイドメニューの焼豚セット。お酒のアテにいただきました。チャーシューにキムチ、そしてもやしが盛り付けられています。キムチがまた美味かった。これはキムチラーメンも美味しそうです。
繁華街の通りに黄色い看板が目印ですが、このエリアの有名店。いつの間にか人が溢れ行列となっています。〆の一杯には魅力的なイニシエ系の豚骨ラーメン。この香りに引き寄せられて、ついつい訪れてしまう。下関の豊前田の街では「竹兆ラーメン」と名高い名店です。
竹兆ラーメン
住所:山口県下関市豊前田町2丁目2−3
営業時間:月~木19時00分~2時30分
金・土19時00分~3時30分
定休日:日曜日
アクセス:下関駅より徒歩8分
駐車場:近隣有料