冷たい北風と吹雪の年越し・初日の出に…Uターン~仕事始めの天気も:気象予報士解説
31日は朝のうち北日本でも雨のところが多いですが、時間とともに雪の範囲が広がり、大雪や吹雪になるところも出てきそうです。
晴れる太平洋側でも夜には北風が冷たくなり、寒さの厳しい年越しに。
年明けのUターンラッシュや仕事始めにかけての天気の見通しも含め、気象予報士が解説します。
大みそかは朝と夜で空気入れ替わる
31日は朝に日本付近を低気圧や前線が通過するため、日本海側は広く雨や湿った雪となるでしょう。雪崩や落雪に注意が必要です。
低気圧や前線の通過後、冬型の気圧配置に変わり強い寒気が流れ込むため、夜までには雪の範囲が拡大。山陰も内陸や山沿いは雪になるところがあるでしょう。
北日本の沿岸で暴風雪、また北海道内は道北(上川が中心)と道東は大雪となるおそれがあり、雪に慣れている人でも移動など慎重にしてください。
晴れる太平洋側も31日夜から元旦にかけて一気に冷えてくるため、初詣などで外に出る方はしっかり暖かくしておでかけするのがおすすめです。
初日の出が見られる場所は?
北海道の日本海側・オホーツク海側や、東北~山陰の日本海側では元旦にかけても雪や雨が断続的に降るでしょう。
北日本~四国の太平洋側や、山陽・九州・沖縄では晴れるところが多く、初日の出を見られるところが多くなりそうです。
ただ、前述の通り冷え込みが厳しくなるため、暖かい服装をご用意ください。
主な都市の日の出時刻は、仙台6時46分、東京6時51分、名古屋7時1分、大阪7時5分、広島7時16分、福岡7時23分、那覇7時32分です。
年明けは3日から再び雪エリア拡大、仕事始めは複数の低気圧通過か
今回の寒気流入はいったん元日の午前までで、午後以降はしばらく雪や雨の範囲が狭くなりますが、北陸は活発な雲の通り道となるため、2日(木)にかけても雪や雨が続くでしょう。
ただ3日(金)には再び雪の範囲が広くなり、3日午後には山陰にも活発な雪雲・雨雲が流れ込むおそれがあります。
その後、Uターンラッシュの4日(土)・5日(日)にかけても断続的に日本海側のあちこちで雪や雨が降りそうですが、今のところ雪の量がさほど多くなることはない見込みです。
そして多くの人が仕事始めとなる6日(月)頃には日本付近を複数の低気圧が通り、太平洋側でも雨に。
太平洋側は12月中にほとんど雨が降らなかったところもあるため、年明け早々、久しぶりに空気がうるおうかもしれません。
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