防災士解説:簡単すぎる!?年始にやっておきたい「ついでの防災」とは?三が日にしかできないオススメも
家族や親戚と一緒に過ごすことの多いお正月、ほんのちょっとの工夫で"もしも"のときの備えにつながることがあります。
初詣や帰省など、恒例行事の「ついで」にぜひやっておきたいことを防災士がまとめます。
1.初詣のついでに避難経路を確認
正月三が日は近所の神社などにお参りに行く人が増えますが、徒歩でお参りする場合はぜひ正月太り解消の散歩も兼ねて、避難経路を歩いてみましょう。
そもそも避難経路がどの道になるのか知らない人もいると思いますが、国土地理院の「重ねるハザードマップ」で自宅の住所を入力すると、周辺の浸水想定区域や避難所の場所を表示して現在地と見比べることができるので、初詣のついでにぜひやってみてください。
2.実家の危険ポイントをチェック
年末年始は、ふだん離れて住む親のいる実家に帰省する、という人も多いと思いますが、この機会にぜひ実家の危険ポイントをチェックしてみてください。
地震の揺れで倒れたり中身がこぼれたりしそうな棚がどのくらいあるか、割れやすいものが落ちやすいとことに置いていないか、廊下など避難するとき通る場所に段ボールが置かれていないかなど、とりあえず確認するだけでも意味があります。
また、「寒すぎる」というのも実は危険ポイント。日本の住宅は寒すぎることが多く、室内で低体温症で亡くなる人が毎年います(厚生労働省データより)。
3.三が日のうちに災害伝言ダイヤルを一緒に練習
災害伝言ダイヤルは、災害時に「171」に電話をかけると伝言を残したり聞いたりできるNTTの無料サービスです。
聞いたことはあっても使ったことがない、という人が多いと思いますが、実は正月三が日(1月1日0時~3日23時59分)は誰でも「練習」で使うことができます(なお、もし実際に災害が発生してしまった場合は、本番運用されるので練習はできません)。
とりあえず「171」にかけて音声案内を聞くだけなので子どもでもトライできますし、家族や親戚と過ごす間にぜひ一緒にやってみてください。
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