UQモバイルのahamo対抗プラン。狙いは値上げか 石川 温「スマホ業界新聞」Vol.517
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石川 温の「スマホ業界新聞」
2023/05/27(vol.517)
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《目次》
1.UQモバイルが楽天モバイルとahamo対抗の「コミコミプラン」を発表
----KDDIの本心としては「値上げ」したかったのか
2. NTTドコモがNTTレゾナントを吸収合併して「OCNモバイルONE」を提供
----エコノミーMVNOであるTONEモバイルとLIBMOの運命はいかに
3.Xperia 1 V、クリエイターエコノミーにフォーカス
----アップルにあって、ソニーに足りないものとは
4.今週のリリース&ニュース
5.編集後記
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1.UQモバイルが楽天モバイルとahamo対抗の「コミコミプラン」を発表
----KDDIの本心としては「値上げ」したかったのか
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KDDIは6月1日より、UQモバイルで新料金プラン「コミコミプラン」「トクトクプラン」「ミニミニプラン」を導入する。
メインとなるのが「コミコミプラン」で、データ容量は20GBで翌月への繰り越しが可能、通話定額は1回10分までで、月額3278円だ。
これまでUQモバイルの料金プランはS・M・Lといったデータ容量別となっており、どちらかといえば、ワイモバイルを意識した立て付けになっていた。
今回のコミコミプランは、メディア向けの資料ではNTTドコモ「ahamo」と楽天モバイル「最強プラン」と比較するなど、この2社に対抗するプランにしているのが明らかであった。
確かにahamoは5分定額でコミコミプランは10分定額という違いはあれど、ahamoは月額2970円で、コミコミプランは3278円であり、料金を単純に横並びにすると負けている感が強い。楽天モバイルと同じ金額ではあるが、そうなるとデータ使い放題の「最強プラン」に対して、コミコミプランは20GBとこちらも負けている感が出てしまっている。もちろん「楽天モバイルのローミングに比べて、auネットワークの品質が良い」という主張もあるだろうが、ユーザーにはなかなか伝わりにくいところでもある。
今回のUQモバイルの新料金プランを見ると、KDDIとしては「値上げしたかった」というのが正直なところではないか。
単純にS・M・Lの金額を上げれば「値上げするのか」と大騒ぎになる。そこで、これまでとは違った立て付けにし、さらに割引を適用させればこれまでと同額になるという仕掛けを入れることで、一見すると値上げとはわからないようにすることができる。
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