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台風14号 発達しながら2日以降、沖縄に接近のおそれ

片山由紀子気象予報士/ウェザーマップ所属
台風14号の進路予想図(30日午後3時現在)ウェザーマップ作画

 台風14号は30日(土)午後3時現在、フィリピンの東海上を北西に向かって進んでいます。台風は今後、発達しながら北上し、2日(月)~5日(木)にかけて沖縄地方に接近するでしょう。3日(火)は強い勢力、4日(水)は非常に強い勢力となる予想です。

10月の台風で暴風雨

 10月に、本土(本州、北海道、九州、四国)に接近する台風は0.9個、沖縄・奄美に接近する台風は1.1個で、9月と比べて半分程度に減少します。しかし、過去には10月に大荒れの天気となったことがあります。

 2018年10月の台風25号では、那覇は暴風雨に見舞われ、最大瞬間風速は36.2メートル(5日)、総雨量は10月一か月分に相当する174.5ミリに達しました。

【2018年10月4日】台風25号の雲の様子、ウェザーマップ作画、筆者加工
【2018年10月4日】台風25号の雲の様子、ウェザーマップ作画、筆者加工

高波やうねりなどに注意

 今後、台風14号の北上に伴い、沖縄地方では次第に波やうねりが高くなるでしょう。さらに、夏から秋にかけては海水温が高い影響で、通常よりも潮位が高くなりやすいため、注意が必要です。

【波の予想図」10月2日午後9時、ウェザーマップ作画
【波の予想図」10月2日午後9時、ウェザーマップ作画

 また、台風の接近で、那覇では3日以降、雨が続く見通しです。今後の気象情報にご注意ください。

【参考資料】

気象庁:大潮による高い潮位に関する全般潮位情報(第1号)、2023年9月22日

気象予報士/ウェザーマップ所属

民放キー局で、異常気象の解説から天気予報の原稿まで幅広く天気情報を担当する。一日一日、天気の出来事を書き留めた天気ノートは128冊になる。365日の天気の足あとから見えるもの、日常の天気から世界の気象情報まで、天気を知って、活用する楽しみを伝えたい。著作に『わたしたちも受験生だった 気象予報士この仕事で生きていく』(遊タイム出版/共著)など。

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