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WBCヘビー級王者、デオンテイ・ワイルダー。防衛戦まで1ヶ月弱

林壮一ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
11月23日にラスベガスMGMグランドガーデンアリーナで防衛戦を行うワイルダー(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 2008年の北京五輪で銅メダルを獲得後、プロに転向したWBCヘビー級王者、デオンテイ・ワイルダー。42戦41勝(40KO)1分けで、11月23日に10度目の防衛戦を迎えるワイルダーが、5月18日に9人目のチャレンジャーを1ラウンド2分17秒で沈めた様は記憶に新しい。

 来るファイトの会場はラスベガス、MGMグランドガーデン・アリーナ。今回はFOX SportsがPPVで放送する。

 

Nabeel Ahmad / Premier Boxing
Nabeel Ahmad / Premier Boxing

 現在、アラバマ州トゥスカローサでキャンプを張るワイルダーは言う。

 「試合に向けたトレーニングは非常にいい状態で進んでいる。俺はまだ成長過程にあって才能の全てを出し切っていないし、ピークを迎えた訳でもない」

Nabeel Ahmad / Premier Boxing
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 11月23日に対峙するのは、キューバ人サウスポーのルイス・オルティス。2018年3月3日、ワイルダーにとって7度目の防衛戦で拳を合わせた相手だ。この時は、第10ラウンドでTKO勝ちしている。40歳のオルティスは危険な相手ではなさそうだ。

Nabeel Ahmad / Premier Boxing
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 ワイルダーは続ける。

 「ジャブを多用するつもりだ。オルティスは、いいカウンターを持っているが、こちらだってカウンターを狙っていくよ。俺はヤツがやろうとすることや弱点を理解している。いい試合をして、功績を築きたいね。誰もがデオンテイ・ワイルダーに期待している。リングでは無駄な時間を費やしたり、遊んだりはしないつもりさ」

 今日、主要団体の最重量級タイトルはWBC以外の全てを、あの太っちょチャンプ、アンディ・ルイス・ジュニアhttps://news.yahoo.co.jp/byline/soichihayashisr/20190811-00137911/が持っている。ルイスと前チャンピオン、アンソニー・ジョシュアとのダイレクト・リマッチの開催は12月7日だ。

 

 11月23日の勝者と、12月7日の勝者との統一戦も是非、近い将来、実現してもらいたい。私は前稿で「師走のミドル級は熱くなりそうだ」と記したが、年末のヘビー級からも目が離せない。

ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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