実はサワラも!?釣り人なら知っておきたい絶滅危惧種に指定されている魚
餌やルアーなどを使用して魚を釣るアクティビティである釣り。
実は釣りのターゲットにされている魚の中にも絶滅の恐れがある魚がいることをご存知でしょうか?
そこで今回は、釣り人なら知っておきたい絶滅危惧種、準絶滅危惧種に指定されている魚について紹介します。
その① サワラ
一つ目に紹介するのがサワラです。
釣りのルアーフィッシングのターゲットとして近年人気が高まっているサワラですが、実は2023年12月11日に国際自然保護連合によって準絶滅危惧種に指定されました。
船や堤防でも普通に釣れるため意外に感じる方もいるかもしれませんが、中国やロシアでは乱獲が進んでいて個体数が減少しているようです。
その② タケノコメバル
2つ目の魚がタケノコメバルです。
ベッコウゾイとも呼ばれ釣り人に親しまれている魚ですが、実は2017年に環境省から準絶滅危惧種に指定されています。
根魚は一般的に成長が遅く、タケノコメバルだけでなくカサゴやメバルなどの魚も抱卵個体、小型の個体のリリースが望ましいとされています。
その③ アカメ
3つ目の魚はアカメです。
日本三大怪魚の一つに数えられる大型の魚で、多くの釣り人にとっての憧れの存在です。
1999年から環境省の準絶滅危惧種に指定されていましたが、2007年には絶滅危惧IB類に指定されています。
宮崎県では現在、希少野生動植物保護条例によってアカメを釣ることが禁止されています。
その④ イトウ
4つ目の魚はイトウです。
北海道に生息しており、先ほどのアカメと並んで日本三大怪魚の一つに数えられていますが、環境省では絶滅危惧IB類、国際自然保護連合では絶滅の危険の最も高いCRに指定されています。
北海道ではイトウ釣り自体は禁止されていないものの、個体数の減少が深刻化しています。
その⑤ ウナギ
5つ目の魚はニホンウナギです。
ニホンウナギは年々漁獲量が減っているとニュースで報道されているためご存知の方も多いと思いますが、環境省のレッドリストに絶滅危惧IB類として指定されています。
釣りで狙うと場所によっては意外と簡単に釣れてしまうのですが、成長が遅いため小さい個体はリリースするといった配慮が必要です。
今回は釣り人なら知っておきたい絶滅危惧種、準絶滅危惧種に指定されている魚を5つ紹介しました。
今回紹介した魚以外にも絶滅の恐れのある生き物はいるのですが、すべてに共通して言えるのは「釣りは自然の資源に基づいたアクティビティである」という事。
今は絶滅の恐れがなくても将来的に個体数が減少するかもしれないので、小さい個体や抱卵個体はリリースするといった自然に対する配慮を忘れず、限りある資源を大切にしながら釣りを楽しんでもらえたらと思っています。