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パドレスのロースターには外野手が2人だけ。ようやく3人目が加わるが、トリオ結成はまだこれから!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
左からJ.プロファー、J.アゾーカー、F.タティースJr. Sep17,2023(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 サンディエゴ・パドレスの40人ロースターに名を連ねる外野手は、フェルナンド・タティースJr.ホゼ・アゾーカーの2人しかいない。

 再契約が報じられているジャリクソン・プロファーを含めても、まだ3人だ。ファンサイデッドのロバート・マリーによると、プロファーの契約は1年100万ドル。そこに、打席数に応じた最高150万ドルの出来高がつくという。プロファーは、2020~22年と2023年のシーズン終盤に、パドレスでプレーしている。

 このまま、開幕を迎えた場合、外野には、左から右に、プロファー、アゾーカー、タティースJr.が並ぶはずだ。2023年は、レフトがホアン・ソト、センターがトレント・グリシャム、ライトはタティースJr.。それぞれのポジションにおける先発出場は、3人とも130試合を超えた。今オフ、パドレスは、ソトとグリシャムをニューヨーク・ヤンキースへ放出し、彼らと交換に、投手4人と捕手のカイル・ヒガシオカを獲得した。

 40人ロースターにいる野手のうち、マシュー・バッテントゥークピータ・マルカーノは、メジャーリーグで外野を守ったこともあるが、2023年は内野のみ。現時点で控え外野手の候補を挙げるなら、マイナーリーグ契約のオスカー・メルカドカル・ミッチェルブライス・ジョンソンあたりだろう。

 ジェイコブ・マーシージャクソン・メリルのメジャーデビューは、早くてもシーズン途中のような気がする。マーシーは、2022年のドラフト6巡目・全体180位。昨秋のアリゾナ・フォール・リーグで、MVPを受賞した。メリルは、2021年のドラフト全体27位。遊撃手だが、昨年の夏からレフトも守っている。パドレスの三遊間デュオ、マニー・マチャドザンダー・ボガーツは、ともに2024年が11年契約の2年目だ。

 パドレスは、開幕までにあと1人は外野手を手に入れるのではないだろうか。プロファーとアゾーカーは、レギュラーとしては物足りない。2023年のOPSは、どちらもOPS.690未満だった。

 ニューヨーク・ポストのジョン・ヘイマンによると、パドレスは、ジャレン・デュラン(ボストン・レッドソックス)に興味を示しているという。また、FA市場には、迎え入れるのに大金を要するであろうコディ・ベリンジャーとDHが適任のホルヘ・ソレーアを除いても、エディ・ロザリオアダム・デュボールトミー・ファムキーケー・ヘルナンデスマイケル・A・テイラーランダール・グリチックらが残っている。

 韓国で行われる開幕シリーズで、タティースJr.とともに外野を守るのは、現在は在籍していない2人、ということもあり得なくはない。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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