日本チーズ&ワインの驚きのクオリティー!沼にハマるその理由がこの店に来て分かった【神戸市・酪と酵母
ある日、イベントの出店で美味しいバスクチーズケーキに出会いました。お話を聞くと「日本チーズ」と「日本ワイン」に特化したお店を北野坂でやっているという事で、後日さっそく取材に行ってみることに。
ガラス張りのドアから覗くと、角打ちの小さなテーブルとショーケースが見えました。店内へ入って見渡すと、初めて見るような個性的なチーズたちが沢山あって興味津々。
さすが日本チーズの専門店ですね。ショーケースには大きな形のままのチーズがどっしりとした姿で置かれてあり、これを切り分けて販売してもらえるそうですよ。大きなチーズをカットする時にふわりと香りが漂う幸せな時間。
せっかくなのでこの場でいただくことに。普段は「チーズの3種盛り」というメニューがあるのだそうですが、この日はとにかく気になるものを切ってもらう内に、気がつけば「5種のチーズとドライフルーツ」という素敵なバージョンに。
かなり充実した組み合わせになりました。これに名前を付けるとしたら「日本のチーズを旅巡るプレート」ですね。ぜひともお友達を誘ってここでプレートをシェアして欲しい、なぜならどれもが個性的で素晴らしい味わいだからです。
チーズにまつわるお話を聞き、味を想像しながらチーズを選ぶ楽しい時間。そしてここには珍しい「日本ワイン」も揃っていて、角打ちスタイルでここで飲み食いできるのがいいんです。ということで、テーブルに登場したチーズのプレート。
岡山からのリコッタはとてもクリーミーで優しい味、ミルクの香りがふわっと広がり、神戸の「弓削牧場」のカマンベールはトロッとした食感にほっぺが緩みます。
リピーターが多いという「青のりチェダー」は、食べ出すと止まらなくなる味です。随時ある訳ではないという三良坂フロマージュの「花かご」はアミノ酸の結晶がジャリっとした食感が美味しく、同じく「ピンザ」は沖縄の宮古島の「ヤギのハード系チーズ」で、クセ強めな味わいにニンマリしてしまいます。どれもこれも沼にハマるチーズ。
断面が美しい、長野の「翡翠」というブルーチーズを見せて頂きました。これは海外のチーズコンペに出品された4,000種の内からトップ16にまで残ったという実力派。最後にひとかけらだけ頂いたのですが、これまた驚きのバランスに優れた逸品です。
こんなにも個性豊かな日本のチーズ。だけど売っている所が少ないので手に入るチャンスがなかなかありません。そんな希少なチーズたちがあれこれ揃い、その場で味わえて味比べまでできるという何とも贅沢な場所が「酪と酵母」なんです。
チーズの60種という品揃えも凄いのですが共に驚いたのは、「こちらです」と扉を開かれた先にあったその空間!小さなお店の奥に隠されていたワインセラー、通常置いてあるワインボトルは500本なのだとか。うわっと圧倒されました。
最近の人気というオレンジワイン、皮や種の渋みなどの熟成感が深めだけど飲みやすい感じです。そして神戸産「中岡農園」の赤ワインは重過ぎず引っ掛かりなく飲め、チーズにとても合いました。有料の試飲もできるそうですよ。
また、ケーキなどの加工品もあるのが嬉しい。私がここに来るきっかけとなったバスクチーズケーキもあり、クリスマスバージョンが予約できるとあって私は予約しちゃいました。
実は以前、日本のチーズ冊子のライティングで国内の生産者さんたちにインタビューをした事があるのですが、皆さんのチーズ愛や情熱ある取り組みが本当に素晴らしかったのが、今でも記憶に残っています。
そんな、日本各地それぞれの場所で作ったこだわりのチーズを手に入れられるなんて、これはかなり凄いことだと思います。日本ワインと日本チーズという組み合わせも素敵なコラボレーション。一期一会、新たなチーズとの出会いを探しに行ってみませんか。
酪と酵母 北野店
酪と酵母Instagram (外部リンク)
住所:兵庫県神戸市中央区山本通1丁目7−15
営業時間:12:00〜18:00 (日曜のみ17時閉店)
定休日:火水
※取材では酪と酵母様の協力により、チーズプレートとグラスワインを無償で提供いただきました。本記事制作にあたってはガイドラインに基づき公平中立に制作しています