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やっていたら今すぐやめて「秋の果物NG3選」野菜ソムリエが伝授!秋の実りを楽しむフルーツライフ

榎本房枝農業女子/野菜ソムリエプロ
栽培中のいちじく

果物がおいしいシーズンです。大人気の秋の果物ですが、保存方法をしっかりしていないと、すぐに腐ってしまったり、おいしい状態で食べることができなかったりするのは悲しいので、ちょっとしたことを気をつけるだけで長くおいしく食べられるコツをお伝えします。

なし(梨)は常温保存NG

大注目の品種「恵水」
大注目の品種「恵水」

なしは、販売されているときは常温なので購入後、自宅でも常温保存してる方も多いかと思いますが、常温はNGです。水分蒸発するとすぐ劣化して甘さも減ってしまうし、果肉がフサフサでおいしくない状態になってしまうので、冷蔵庫で保存してください。そのままではなく、新聞紙やキッチンペーパー等で梨をくるんで冷気が直接あたらないようにしてから、ポリ袋などに入れて冷蔵保存をしたほうがオススメです。もちろん野菜室に入れてほしいです。「和梨の選び方」は過去記事に。

ぶどうは、房のままの保存はNG

茎を残して房からはずした状態
茎を残して房からはずした状態

購入してきた「ぶどう」は、房のまま冷蔵庫に入れてる!という方は、お試しください。房のままでは、重さで下になった部分がつぶれて腐りがちになりNGです。さらに、茎が付いてるとそこに栄養が取られてしまい、糖度も多少落ちます。ちょっとだけ茎を残して、ぜんぶ房をわけていきます。これによって格段に保存性が増します。保存容器に入れる時には、キッチンペーパーなどを敷いて水気が吸収できるようにしておくといいです。さらに、できたら重ならないように一段のままが理想ですが、どうしてもの場合は2段くらいになら、そこまでつぶれないので許容範囲です。長い期間、おいしい状態で楽しめるはずです。詳細は過去記事「ぶどうのNG」をご覧ください。

いちじくは、劣化が早いので即食べて!

収穫したてのいちじく
収穫したてのいちじく

いちじくは、特に劣化の早い果物です。購入時は、パカッと割れている部分をよくチェックしてください。そこが一番、腐りはじめが多くて、うっすらカビが生えていることも多いのが現状です。購入したら、即、冷蔵庫に入れて、とにかく早く食べてください。すぐに食べきれないときは冷凍ストックしたり、干したりして保存すればちょっと長く楽しめるのでお試しください。「いちじくの皮問題」は過去記事をご覧ください。

購入したら長くおいしい状態で食べたいのは誰でも思うことです。農産物は、天候の影響を受けやすいので、生産量が安定せず流通量がバラバラではありますが、日本の四季を感じることができる果物をたっぷり楽しんでほしいです。

※この記事には個人の見解を含みます。

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農業女子/野菜ソムリエプロ

農業女子(農水省・農業女子プロジェクトメンバー)、農業内外の様々な企業とのコラボで、使いやすい商品開発をし、職業としての農業と、野菜の魅力を社会に発信中。農業女子としてメディア実績多数。農作業着など現場の意見を取り入れてもらい「ワークマン公式アンバサダー」として、商品開発あり。保有資格:野菜ソムリエプロ、調理師、フードアナリスト2級。

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