「マコモダケ」をカットしたら中が腐ってる?黒いけど食べていいの?【野菜のプロ】農業女子歴15年が伝授
秋が旬の「マコモダケ」ですが、そろそろ終わりのシーズンに入ってきます。直売所や産直コーナーなどではよく目にする機会はあるかと思いますが、スーパーではなかなか見ることがない珍しい野菜のひとつかもしれません。「マコモダケ」という「ダケ」の名前から「キノコの品種?」「タケノコの仲間?」と思われることも多いかもしません。マコモダケは「マコモ」というイネ科の植物の茎の根元が、食用菌の「黒穂菌(クロボキン)」によって大きくなったものです。非常にやわらかいタケノコのような食感と、ほんのりと甘い味わいが特徴です。
外葉をむいていきます
まわりの緑色の外皮をむいた内側にある白い部分を食べます。とうもろこしのように、手でむける部分は手で取ったあと、薄い皮の部分は包丁やピーラーでむいていきます。むいてみると必ずみなさんが不安に思う事態に遭遇します。それがこの黒い点々です。何もない白い状態のものもあれば、中身がすべてがこのように黒くなっているものがあります。黒い点々は、「黒穂菌(クロボキン)」の胞子によるものなので、食べてもまったく問題ありません。
黒い点々があっても味付けすれば!
カットしても非常に黒さが目立つので、気になるかと思います。そのため、我が家では常に茶色のお料理(きんぴら)にして食べています。
きんぴらごぼうなどと同じように、フライパンで軽く炒めてから味付けするだけでじゅうぶんおいしいおかずの一品になります。食感も独独のタケノコに近いシャキシャキ感があるので、非常にきんぴらには最適です。
そのまま魚焼きグリルで素焼き
炒めるだけではなく、長さをいかしてタテにカットしたあと、魚焼きグリルなどに入れて素焼きするのも、食感が楽しめておすすめです。焼きあがったら、オリーブオイルと黒コショウをかけるだけで、シンプルにマコモダケのおいしさを味わえますので、どこかで「マコモダケ」を見つけたら、食べてみてください。
※この記事には個人の見解を含みます。
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