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渡辺明王将(37)追いつくか? 藤井聡太挑戦者(19)連勝で走るか? 1月22日から王将戦第2局

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 1月22日・23日。大阪府高槻市・山水館において第71期ALSOK杯王将戦七番勝負第2局▲渡辺明王将(37歳)-△藤井聡太挑戦者(19歳)戦がおこなわれます。棋譜は公式ページをご覧ください。

 第1局は藤井挑戦者が勝ちました。

 第2局は先後が替わって、渡辺王将が先手番となります。

 王将戦七番勝負における山水館での対局は、今期で4回目となります。

 渡辺現王将は過去に3回対戦し、2勝1敗という成績を収めています。

 前期、渡辺王将は永瀬拓矢挑戦者に勝ちました。

 前々期、渡辺王将に勝った広瀬章人挑戦者は露天風呂での撮影に応じています。

 本局ではどちらが勝って、どのような写真が残されるのでしょうか。

 渡辺王将と藤井挑戦者は過去に11局戦い、戦績は渡辺2勝、藤井9勝です。

 今年度成績は、渡辺王将は18勝13敗(勝率0.581)です。

 直近の朝日杯では、渡辺王将は1回戦で菅井竜也八段に敗れています。また藤井挑戦者は2回戦で永瀬拓矢王座に敗れました。

 藤井挑戦者の今年度成績は47勝12敗(勝率0.797)です。

 四冠を保持してなお高勝率の藤井挑戦者。もし本局に勝てば8割復帰となります。もし敗れると、年度成績としては初めて13敗目を喫することになります。

 2021年度も終盤に入りました。記録ウォッチャーにとっては、記録4部門(対局数、勝数、勝率、連勝)も気になるところです。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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