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仕事でしんどい人見てください。会社のカウンセラーが教える「仕事で確実に挫折する」残念な働き方3つ

赤田太郎の仕事に役立つ心理学常葉大学(静岡県)准教授 博士(教育学)公認心理師臨床心理士

この記事では、会社のカウンセラーが教える「仕事で確実に挫折する」3つの働き方についてお話しします。

私は、普段、大学で教育や研究、そして企業のカウンセラーとして復職支援や家族支援をしています。その中で私が体験している「仕事で確実に挫折する人」残念な働き方を3つをお伝えします。自分がそのような働き方になっていないかをぜひ確認してください。

結論です

まず1つ目、①長時間労働!長い時間、働きすぎたらとにかくアウトです。

そして2つ目、②自分の仕事の量を決められない。一方的にやらされており、自分の意見を聞いてくれない状況は、人にとってとてつもないストレスになります。

最後に3つ目、③仕事を誰も手伝ってくれない 。孤独でひとりきりでサポートなしという状況です。

この3つが揃うと、大変危険です!今すぐ助けを求めてください。

自分ひとりで背負うことにも限界がありますので、会社の相談窓口や上司、また家族に今の状況を打ち明けましょう。仕事の環境を見直してみてください。

それでは解説です。

1つ目は長時間労働です。

いくら大好きな仕事でも、長くし続けると身体も心も疲労してしまいます。なぜなら、人はときどき休憩しないと、集中できなくなるからです。効率よく働くためには、むしろ休憩のほうが必要なのです。

集中が切れた状態でダラダラと仕事をしていると、だんだん気力が失われていきます。そして、やる気を失っていきます。

そのやる気は日常生活にも及んでいきます。何をするにも億劫になります。

2つ目は、自分の仕事の量を自分で決められない状況です。

要するに自分の意見が聞かれないということです。

自分の意見が反映されない状況は、人にとってさせられる体験になります。つまり強制される体験は、本能的にストレスがかかることが知られています。少しでも自分の意見が反映されたら、状況は変わります。このことを裁量権っていうので、覚えておいてください。

3つ目は、仕事を誰も手伝ってくれない状態です。

手伝うというのは、仕事を直接手伝ってもらうことだけではなく、他愛ない雑談をしたりすることでもつながりを感じるので、それが支えになります。もし、ひとりで孤立してて、仕事の話しかしない上司とふたりきりになれば…何もいいことはありません。

コロナ以後、リモートワークが増えました。その結果、仕事の話しかしなくなったという方を多く見かけるようになりました。他愛ない言葉や雑談が職場を円滑にするのですが、そういうことがなくなってしまうと、閉じこもりがちになり、容易に誰にも仕事を手伝ってもらえない状況を生んでしまいます。このような状況に追い込まれている人が本当に増えています。

周りからのサポートのことをソーシャルサポートと言います。仕事の人だけではなく、家族からの支えも含まれます。

孤立してるあなた、大変危険です。

一人で抱えないで、相談してください。

この3つが当てはまる人は、一人で抱え込んでしまっている状況にある人が多いです。

自分ひとりで背負うことにも限界がありますので、会社の相談窓口や上司、また家族に今の状況を打ち明けましょう。仕事の環境を見直してみてください。

私は仕事に役立つ心理学について情報を発信しています。よかったら、フォローとYou Tubeのチャンネルにお越しください。

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一緒にメンタルヘルスを学んでいきましょう!最後までお読みいただき、ありがとうございました。公認心理師の赤田太郎でした。

常葉大学(静岡県)准教授 博士(教育学)公認心理師臨床心理士

常葉大学(浜松)健康プロデュース学部心身マネジメント学科/常葉大学大学院健康科学研究科臨床心理学専攻 准教授。立命館大学/武庫川女子大学・大学院非常勤講師。働く人と家庭のメンタルヘルス・ストレス・トラウマが専門。働くみなさんにこころの健康の大切さを伝えるために、誰でもわかりやすい心理学をYouTube・Instagramで発信しています。

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