週末にかけ春本番も来週は強い寒の戻りか?桜の開花に影響も
冷たい北風が吹き荒れる
きょう13日(水)は、低気圧が日本の東海上で大きく発達し、西高東低の冬型の気圧配置が強まったため、各地で北風が吹き荒れました。関東地方での最大瞬間風速は、那須高原24.9メートル、館林20.0メートル、所沢19.4メートル、八王子19.2メートル、成田空港19.0メートル、東京都心16.1メートルなどを観測しました。
また北からは低気圧に巻き込むように冬の寒気が流れ込んできているため、空気がとても冷たくなっていますが、週末にかけては、この冬の寒気場から春本番の暖気場へと、大きく場が転換しそうです。
日に日に上空は暖まる
上図は関東地方における上空1500メートル付近の気温の予想を示したものです。
きょう13日(水)は関東平野部に-3度以下の冬の空気が流れ込んでいて、東京上空に注目すると、温度場は-4度くらいで、これは平年より3度くらい低めとなります。ただ今後は日に日に上昇する予想です。
東京上空に注目すると、あす14日(木)は0度くらい、あさって15日(金)は2.5度くらい、16日(土)は3度くらいで、この時点で平年より2度ほど高めとなります。極端な暖気というほどではありませんが、力強さを増してきた太陽の力も手伝って、地上では20度くらいまで上がる所もありそうです。ところが週明けにかけては、状況が一変する予想です。
週明けには再び冬の寒気が南下へ
日本付近での暖気と寒気の予想をみると、17日(日)頃までは春本番の暖かな空気が優勢ですが、週明け18日(月)には再び冬の寒気が北から大きく南下してくる予想で、その後も来週はこの冬の寒気が優勢の状態が続く可能性が大きくなっています。
東京は季節が乱高下か
東京の天気と気温の予想をみると、上空の温度場の変化に見合うように、気温の乱高下が予想されています。週末にかけては日に日に暖かくなり、ピークは17日(日)の19度で、4月中旬並みです。ところが週明けは日に日に寒くなり、19日(火)には平年を下回り、20日(水)春分の日は11度で、2月中旬並みの寒さとなる予想です。
全国的にも同じような傾向
全国の天気と最高気温の予想をみても、東京と同じような傾向で、暖かさのピークは週末となり、週明けは日に日に気温が下がる傾向となっています。
かなりの低温で、桜も遅れる傾向に?
気象庁から発表された2週間の気温予報をみると、来週21日(木)頃を中心とした5日間の平均気温は、全国的に平年より低い傾向で、特に東日本から近畿、四国、九州南部では、かなり低くなる可能性が30%から50%程度と予想されています。
このかなり低くなるというのは、この期間において、10年に1度程度の低温となる可能性があるということで、数日間、あるいはそれ以上の顕著な寒の戻りが生じる可能性もある予想となっています。
ウェザーマップによる最新の桜の開花予想では、来週は関東以西で、続々と桜の開花が予想されていますが、気温が低ければ低いほど、開花が遅れる傾向になる可能性があります。東京は今のところ、3月20日(水)の開花予想ですが、これよりも遅くなるかもしれません。