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地元に寄り添い続けて60年〈歴史と伝統の博多の味は福岡のソウルフード〉行列をつくる博多ラーメンの名店

RAMEN ANTENNAラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺
一九ラーメンの代名詞「ワンタン麺」

福岡県福岡市南区の「老司」。老司(ろうじ)という地名を聞いて反射的に博多ラーメンの名店の名前が頭に思い浮かぶ地元の方も多いのではないだろうか。1965年(昭和40年)に創業で、まもなく60周年を迎える〈一九ラーメン老司店〉。ふと思い出すと訪れたくなる地元の人々に愛され続けるソウルフードであり、昔も今も変わらない行列の絶えない人気の老舗店だ。

2023年に建てかえられた一九ラーメン老司店の外観
2023年に建てかえられた一九ラーメン老司店の外観

その一九老司の起源となるのが、同福岡市南区の「大橋」にある「一九ラーメン本店」。西鉄天神大牟田線の「大橋駅」のすぐそばにあり、一九老司が開業する1年前の1964年(昭和39年)に創業し今年で60周年を迎えた地域を代表する老舗店。一九ラーメンは、大橋の「本店」や「老司店」以外にも、福岡市内とその近郊を中心に複数の店舗があり、それぞれのお店がその地域を代表する老舗の人気店ばかり。

そんな中でも席数も多く、地域のお年寄りから小さなお子さんまで、すべての世代に好まれる、今なお愛され続けている一九老司は、特に開店からお昼のピークタイムには行列が絶えることのない人気を誇っている。

新店舗ながら昔と変わらない懐かしさ

昨年の10月に旧店舗があった同じ敷地内に新店舗をオープン。そして今年3度目になる訪問は、お昼のピークを過ぎた14時半頃。遅めの時間帯にもかかわらず、広々とした駐車場はほぼ満車で一つ空いていた駐車スペースに自ら車を停めると満車に。

店内のレイアウトも旧店舗に近い雰囲気に

店舗の専用入口は、側面にあり(正面は出口専用)、そこから店内に入ると、まず左手に券売機があるので、そちらで食券を購入する。

今回は迷わずに一九といえばの「ワンタン麺」を発券。手前はご家族連れやグループ用のテーブル席。この日はお一人様なので奥にある大きなL字型カウンターの手前の席へ座らせていただいた。店内の雰囲気は和やか空気感が流れるほっこりとした空間でとても居心地がいい。

ワンタンのボリュームとその味わいの最適解

お店の方に食券を手渡し麺の硬さは「カタ」でお願いした。それから待つこと少々配膳された「ワンタン麺」。豚骨仕込みのスープは、見た目からはサラリとした印象ながらもカエシの甘み、キリッとした塩味、程よい脂感も加わりコクと旨みがあふれるバランスのよい一杯に。

合わせるツルッとした食感の喉越しのいい細ストレート麺も食べやすく、老若男女すべての人たちに人気があるのも頷ける。

「ワンタン」は、一つ一つが程よいサイズで飴の味付けも美味しい手作りのワンタンが6〜7個入っていて豚骨のスープとの相性も抜群。

ボリュームも味わいも満点で満足度の高い逸品。ぜひ食べていただきたいとおすすめしたくなる美味しさが「ワンタン麺には」ある。

今も変わらずラーメン一杯を500円で提供中

昔も今も変わらずベーシックなラーメンを一杯500円という安さで提供し続けている〈一九ラーメン老司店〉。その値段の安さもさることながら味や雰囲気に惚れ込んだ常連さんが多く存在する。また遠方から至福の一杯を求めて訪れる方もかなり居ることも想像できる。今回も活気ある店内とアットホームな雰囲気がとても居心地が良かった。また時間を置かずに来店するだろう。

一九ラーメン老司店

住所  :福岡県福岡市南区老司1丁目33-13[地図
営業時間:11時00分〜21時00分
店休日 :不定休
駐車場 :専用駐車場あり(14台程度)

ラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

福岡の片隅で日常食としてのラーメンを啜り続け、日々頭の中でグルグルとラーメンが廻っています。一日一麺、週間9麺、毎年450麺ほどを食べています。福岡の地元民が日々食べているラーメンをできるだけ多くの方に知っていただきたいという想いから肩肘張らない感度緩めな『ラーメンアンテナ』をお届けしています。少しでも福岡での麺活の参考になれば幸いです。〈 Horii Koji 〉

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