この和平交渉の過程で期待が集めているのが、中国の役割である。なぜ中国なのか。それは中国とアフガニスタンが国境を接しているからだ。両国は、わずか長さ76キロメートルながら国境を接している。地図を見ていただきたい、アフガニスタンから左の人指し指で中国を突いているような部分がある。ここはワハン渓谷である。ワハン回廊としても言及される。この渓谷の先端が、かすかに中国に触れている。つまり両国は隣人である。